雲南省旅行記
8日目 香格里拉(中甸)から徳欽へ
今日は白馬雪山(白茫雪山)の峠(4292m)を越して茶馬古道の要衝徳欽へ移動する。
9時にホテルを出発、今日は曇り空で雪がちらつきかなり寒い。市街地を出るとすぐ田園地帯になり色づいた畑にコーリャンを干した青裸架がたくさん並んでいる。
田園の風景(拡大)
まず納怕海を訪れる。乾季の今は納怕海の大部分は湿原になっているが一部は水が残っていて浅い湖になっている。
納怕海は野鳥の天国で黒首鶴をはじめたくさんの渡り鳥がやってくる。幸い黒首鶴の群が見られたので近くで見ようと湖岸の道路に降りる。
1時間ほど見物してから納怕海を出発、20分ほど走ると湯堆村に到着した。この村は陶芸の村で80世帯全部が陶器を作っている。
湯堆村
1軒の家を訪れる。
民家 コーリャン干しの小屋
この家では6代続いて陶器を作っていて今は外国にも輸出している。訪れたときは火鍋を作っていたが1日に3個しか造れないという。別の部屋に作品が並べられていたが手作りなのでたくさんの種類の陶器が並んでいた。
火鍋作り 作品
仏間を見せてもらうと立派な仏壇があった。チベット仏教のお坊さんを呼んでお経をあげてもらうという。薪を使うせいか台所には煤けた鍋などが並んでいた。
仏間 台所
11時45分に湯堆村を出発、尼西河谷に出ると民家の屋根が黄色くなっている。トウモロコシを干しているのだ。車を降りてばらく写真を撮る。
このあと1時間ほど走ると金沙江に出て沿岸を10分ほど走ると奔子欄(バンシラン)に到着、哈達飯店という食堂に入って昼食をとる。奔子欄はチベット語で兎がたくさんいるところという意味で周りの山にはたくさんの兎が棲んでいる。
奔子欄の通り
13時50分奔子欄を出発、10分ほど走ると金沙江が大きくカーブしていた。対岸は四川省で山肌は岩だらけで木が生えていない。このあたりは金糸猿という珍しい猿の最後の生息地になっている。
金沙江月亮湾(拡大)
さらに15分ほど走ると右手に東竹林寺が見えてきた。東竹林寺は400年前に建造されたチベット仏教の寺で現在700人の僧と4人のリンポチェ(活仏)がいる。
東竹林寺(拡大)
早速寺を訪れる。中庭に入ると1000人の僧が入れるという大きな集会堂が聳えていて周囲を僧坊が囲んでいる。中には。
集会堂 僧坊
中国の影響を受けたのか集会堂入り口の階段の左右には狛犬が飾られている。集会堂の入り口にはチベット仏教の寺院らしく四天王や六道輪廻の壁画が描かれている。
集会堂入り口階段の狛犬 四天王の壁画
集会堂の内部には僧の席が並び、正面にはツォンカパの像が祀られている。
集会堂内部 本尊
最上階の部屋に登ると左側の部屋には中央に、門来菩薩、左側には開祖とダライラマ5世の像、右側には大白傘菩薩と仏塔が祀られていた。また中央の部屋には釈迦像、右側の部屋ツパメちう仏が祀られていた。
その下の階には理想郷シャンバラを表す銅製の3つの立体マンダラが収められていた。金張りでサンゴやトルコ石で飾られている豪華なもので写真を撮れないのが残念であった。
東竹林寺を発って30分ほど走ると丘の上に寺が見えてきた。書松尼庵という尼寺で尼僧が200人住んでいる。東竹林寺は昔はここにあり立派な壁画がある。尼僧の食べ物が気になったが家族が運んでいるという。
さらに走ると白馬雪山(白茫雪山)が見えてきた。白馬と白茫はチベット語のパイマの当て字で蓮の花の意味である。地図には白茫と記されていることが多いが地元の標識には白馬と書いてある。
白馬雪山の手前の谷は見事に黄葉していてこれまた美しい。
やがて白馬雪山の峠(4292m)に出る。ここを越えると前方に梅里雪山が見えてくる。
白馬雪山の峠(拡大)
梅里雪山を見ながら40分ほど走ると十三白塔観景台に到着した。ここから梅里雪山の全山を眺められるが残念ながら夕方は逆光で写真を撮るのには不向きであった。
十三白塔観景台 梅里雪山
このあと8kmほど走って18時50分今日の目的地徳欽に到着した。徳欽の街が造られたのは宋の時代で以来中国の茶をチベットへ運び、チベットの馬を中国へ運ぶ茶馬古道の中継地としてとして栄えてきた。海抜は3300mだが梅里雪山から冷たい空気が降りてくるのか中甸よりかなり寒い。
徳欽 徳欽の通り
今日泊まる彩紅大酒店は2星のホテルだが部屋に暖房がありなかなか快適である。ただエレベーターがないので重いカメラバッグを持って登るのは疲れた体には結構こたえた。
彩紅大酒店
一休みしたあとホテルのレストランで夕食をとる。メニューは鍋料理で、わざわざ鶏を絞めたというので40分も待たされたが体がすっかり温まった。隣のテーブルにタイの観光客のグループが座っていた。驚いたことに全員が防寒衣を着て毛糸の帽子をかぶりマフラーをしてまるでスキー場にいるときのようだ。私はかなりの寒がりだがそれでもジャンパーだけで十分な程度の気温だ。上には上があるものだ。