マリ旅行記
9日目 バンディアガラの断崖と仮面踊りを観光後モプティへ
今日は世界遺産のバンディアガラの断崖を観光した後、ドゴン族の仮面踊りを見て、モプティへ戻る。早めに朝食をとってホテル前の広場に出るとちょうど朝日が昇ったところで、洗いものをしたのだろうか女の人たちが頭に桶を載せて次々とバオバブの林の中を通っていく。
朝のオボル村(拡大)
7時にホテルを出発、まずジャッカル占いの場所を見に行く。ドゴン族の人たちはジャッカルは神と母なる大地との間に生を受けた神聖な動物で神の行う未来のことを伝えることができると信じている。
岩だらけ丘に挟まれた道を10分ほど走ると平らな土の上にたくさんの升目が描かれていた。升の中には小さな膨らみが作られており棒が刺してある。升の中にはジャッカルの足跡が残っている。前日に升目を描いて膨らみに棒を刺し升目の中にピーナッツをおいて放置し、夜になってジャッカルがピーナッツを食べにきたときに残した足跡を見て村人の相談事を占うのである。
ジャッカル占い
占い師
この後は世界遺産に登録されているバンディアガラの崖に向かう。この崖は南北200km続いていて、周辺に6000人のドゴン族が住んでいる。駐車場を下りて5分足らず歩くと岩の下に長さ100mくらいある自然にできたトンネルがあった。
自然のトンネル
トンネルを抜けたところはボンゴ村で左手に畑があり、農作業に出かけるのだろうか、女の人が大勢歩いている。どの人も頭にアルミニウムの桶を載せているが、この桶は女の人の必需品のようだ。
畑(拡大)
崖の中腹に洞窟があり石が積まれていた。ドゴン族の墓で、入り口から白骨が見える。8世紀ころに造られたテレム族の住居をドゴン族が墓として使ったのだ。
ドゴン族の墓(拡大)
ボンゴ村を通り過ぎると崖の上に出た。崖の下にもドゴン族の村がある。崖淵を歩いていたらそっちに行ってはいけないと注意された。そこはイケニエを捧げる聖なる場所で、岩がイケニエの血で白く染まっている。
バンディアガラの断崖(拡大) イケニエの血の痕
ここから岩の間の急な坂道を10分ほど下り断崖の下の村に出る。見上げると風化した花崗岩の岩肌がバウムクーヘンのように層状になって重なっている。
岩の間の坂道 バンディアガラの断崖(拡大)
崖下の村はバナニ村と言い1000人のドゴン族が崖に貼り付くようにして住んでいる。村の入り口に土産物屋があり新しく彫った倉庫の扉が置いてあった。記念に買おうと思い値段を聞くと20,000セーファーフラン(約4000円)と言った。10000セーファーフランにしろと交渉したが不成立だったので先に進むと後で追いかけてきて結局10,000セーファーフランで手に入れることができた。
崖の上部に円形の建物が見えるが、これもテレム族の住居跡でドゴン族が墓として使っている。その1段下には四角い建物が見えるが、これはドゴン族の倉庫である。
テレム族の住居跡 ドゴン族の倉庫
崖の中腹にはオゴンの家もある。坂を登っていくと集会所があった。集会所の下にはたくさんの絵が描かれている。これらもアニミズムと関係あるのだろう。
オゴンの家 集会所(拡大)
来た道を引き返しホテルで30分ほど休んだ後ドゴン族の仮面踊りを見に行く。この踊りは宗教儀式で行われているものだが、今は観光客向けに随時行っている。
兎、牛、野牛、カナガの仮面(拡大) シリゲの仮面(拡大)
女の仮面(拡大) 女の仮面ほか(拡大)
一通り踊りが終わると全員が整列して写真を撮らせてくれた。いろいろの仮面を一度に撮れるのでありがたい。
全員の写真(拡大)
ホテルで昼食をとった後来た道を引き返し2日ぶりにカナガ・ホテルにチェックインする。夕食まで3時間ほどあったので一休みしてから散歩に出かける。ホテルの前の道を左に歩いていくと土産物屋がありオゴンの像を売っていた。手頃な大きさの像を10ドルで買った人がいたので私も買いたかったが、大きな像しか置いてなかった。
オゴン像
さらに歩いていくと市場があッたがあまり変わり映えしないので先に進む。歩いていると青年がそばに来てあれこれ説明する。1人で歩きたいのだが離れないし説明が役に立たないわけでないので聞きながら歩く。
市場
しばらく歩き川を越えるとモスクが見えてきた。モスクの裏手は旧市街になっていて家の前の小川で食器を洗っているなど昔の日本の農村を思い出させる風景だ。
モスク
旧市街
来た道を引き返し、途中でバニ川のほうに曲がると漁港があり周辺が大規模な市場になっていた。
漁港
市場は衣料品の売り場、野菜や穀物の売り場、肉や魚の売り場に分かれていて、いずれもかなりの数の店が並んでいる。売られている品物自体は変わり映えしないが、鮮やかな原色の服で着飾った女性が見られてなかなか面白い。
買い物に来た女性(拡大)
日が暮れてきたのでホテルに戻る。途中で日が沈んだが、空中に細かい砂塵が漂っているせいか太陽が地平線に近づくと霞の中に入って見えなくなってしまった。ホテルの前で青年に礼を渡して分かれ川の方を見ると仕事を終えた洗濯屋さんたちが桶を頭に載せて歩いてきた。朝早くから暗くなるまでご苦労なことだ。
落日 洗濯屋さん
夕食はビュッフェだったが肉が1皿、魚肉が1皿、ハムが1皿というさびしいメニューで、なくなってもなかなか補充されない。しかし福井さんがソーメンを作ってくれたので満腹することができた。