西アフリカ旅行記

5日目 ボボデュラソ観光後、国境を越えてモプティへ

 今日はボボデュラソの市内を観光した後、国境を越えてマリの首都モプティへ移動する。添乗員の福井さんがガイドと交渉しても話が進展しないので本社を通して現地旅行社に交渉してもらった結果,今日から2台の4WD車を使えることになり、毎日交代でマイクロバスと4WD車に乗ることになった。

 7時35分ホテルを出発、まずモスクに向かう。モスクはスーダン様式と言われる土造りの建物で外壁にはたくさんの柱が突き出している。この柱は修復するときの足場と装飾を兼ねている。


スーダン様式のモスク

  モスクの脇には水場があり、イスラム教徒はここで手を清めてからモスクの中に入る。男性は何歳でも入れるが女性は年をとって生理がなくなるまで入れない。

 
手を清める水

 モスクの周囲はキビドゥエという地区で、15世紀からある街である。キビドゥエとは昔の人が崇拝していた木の名前で枯れてから街の名前にしたという。ここにはアニミストが多く棲んでいる。道端にの中に男性のシンボルと女性のシンボルを祀った塚があり、イケニエの鶏の血が白くなってこびりついていた。


アニミストの地区
 
男性のシンボル       女性のシンボル

 表とおりに出ると粟ビールの店があった。若い女性が店番をしていたがカメラを向けると喜んで写真を撮らせてくれた。嫌がる女性が多いのに珍しいことだ。


粟ビールの店

 次にイスラム教徒の地区に行く。ここには1番古いイスラムの学校が残っている。

 
イスラムの学校

 さらに進むと語り部の地区に出た。彼らは村や民族の歴史を記憶していて次世代に伝えている。学校教育が普及すると伝統的な文化が次々失われてしまう。今のうちに文字にして記録しておかないと失われてしまうのでないかと心配になる。

 真っ黒によどんだ川があり上流で洗濯物をしていた。こんな汚い川で洗ったら余計汚くなってしまうと思って近づくと上流にはきれいな水が流れていた。洗濯をしているのはプロの洗濯屋で客から衣類を預かって洗っているのである。


洗濯屋

 バスに戻る途中道端に鍛冶屋があった。小学生くらいの少年がせっせとフイゴで空気を送っている。2人組になっているので疲れたら交代するのであろう。 

 
鍛冶屋        フイゴをこぐ少年

 次いで博物館を訪れたが、鍵の管理人がいないので中に入れない。辺地ではこういうことはよくあることなので庭に展示してあるボボ族の民家とフラニ族の民家を見ながら戻ってくるのを待つ。


博物館

 ボボ族の民家は日干し煉瓦の壁の上に土を塗って造ってある。中に入ると来客用の広間があり、奥のほうに女性用の寝室、2階には男性用の寝室がある。フラニ族の民家は遊牧生活に適するよう藁造りの組み立て式で中には1部屋しかない。 

 
ボボ族の民家        フラニ族の民家

 待っていても管理人が来ないので先に市場に行く。人出は大変多いが売られているものは変わり映えしない。

 
市場

 再び博物館に行くと管理人が戻ってきていたので館内に入る。中には2部屋あるが入り口の1部屋は管理人が描いた絵がずらっと並んでいて博物館というより絵の売り場だ。奥の部屋には葬式に使いう仮面、夜村の中を歩くとき悪霊に取り付かれるのを防ぐ仮面、子宝に恵まれるように祈る人形、槍を通さないというお守りのついた厚手の木綿の戦士の服、粟ビールが良く発酵するというミネラル分の多い石、成人の儀式に使う杖などが展示されていた。

 10時10分に出発、泥の凸凹道を進む。周りは気がまばらに生えた半砂漠で猛獣など野生動物が出そうだが、山羊か牛の群れぐらいしか見られない。野生動物は皆殺されてしまったのだ。エアコンが故障し車内の気温は37度に上がる。道路の脇に水田が見えてきた。この辺りは年に2回収穫できるという。国境に近いためか途中4回も検問を受けた。

 
凸凹道          水田

 12時15分国境に到着、ブルキナファソの出国手続きに25分かかり、マリの入国手続きにも25分かかり13時5分ようやく国境を通過する。マリに入ると断然道が良くなり両国の経済力の差がはっきりと表れている。この辺りからパオバブの木が目に付くようになる。


マリの道路

 15時40分というサンという人口45000人のボボ族の町に到着、ここにあるレストランで遅い昼食をとる。メニューはオムレツと牛肉の串焼きだったが、肉がひどく固くてあごが疲れてしまった。

 
レストラン           串焼き

 食後出発の時間までレストランの周辺を歩く。この辺りの民家は塀に囲まれた広い敷地に建っており、門から中を覗くと庭で洗濯物を干している女性や遊んでいる子供たちが見えた。

 
民家              民家の庭

 16時30分レストランを出発、道路の両側には畑が続いていて、乾季の今は公園のように見える。潅木や雑草だらけだったブルキナファソとは大違いだ。途中1回青空トイレ休憩をし19時45分ようやくモプティのカナガ・ホテルに到着した。ニジェール川の支流バニ川の岸辺に建っているホテルで客室は離れになっている。マリのホテルとは比べ物にならない立派なホテルだが、それでもシャワーしかついていない。
 なお、カナガとはドゴン族の仮面踊りに使われる複十字のついた仮面で、上の十字は天を下の十字は地を表している。

  
カナガ・ホテル                客棟                カナガ

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