ブルキナファソ旅行記
4日目 ワガドゥクからボボデュラソへ
今日はボボデュラソまでの長い移動である。2分の1にカットしたフランスパン3個と紅茶で朝食を済ませ、7時にホテルを出る。まずガウアの中心部にある市場に行く。しかしまだ開店しておらず雨除けの粗末な屋根の下に台が並んでいるだけであった。市場の入り口でヤム芋を売っていたので写真を撮っていたら店番の女の人に断られてしまった。ここの人は写真を嫌がる人が多いので相手の態度に注意しながら撮らなければならないが、品物の写真まで断られるとは思わなかった。
市場 ヤム芋
市場を出てから未舗装の道を50分ほど走り、ロンビニ村で下車する。ここはロビ族の村で昨日訪れたナベルダム村と比べるとだいぶ豊かで女性はきちんとした身なりをしている。
ロンビニ村 ロビ族の女性
民家の前には大きな壷や釜がある。砕いた粟を1日煮てから上澄みをとり、酵母を入れて発酵させ、ドローというアルコール分7〜8%のビールを造るのである。ビール造りは女性の仕事で、ビールを上手に作れない女性は夫に逃げられてしまうという。
民家 粟を煮る釜
8時25分に出発、途中で青空トイレをして9時10分ガン族の村オビレ村に到着した。 この村はアニミズムを信仰しており、村のはずれにガン族の歴代の王12人の霊廟がある。霊廟の中には土造りの王の像が祀られていて、人々はこの像に山羊や鶏をイケニエに捧げて願いごとをするのである。左側には女王の霊廟がある。王になる条件は親が王であること、14歳以上であること、健康であることであったという。
歴代の王の霊廟 王の像
次いでオビレ村の中を見る。丸い家と四角い家があり、丸い家は女性の家、四角い家は男性の家で、夫婦でもで別々に暮らし、夜になると夫が妻の家に通うのだという。子供は母親と一緒に住む。
オビレ村 男の家
先のとがった藁葺き屋根の丸い小さな小屋があるが、この小屋は収穫した粟を保管する倉庫である。壁に小さな穴が開いていて中を見ると粟がぎっしり詰まっていた。ほかに入り口がないので取り出すときどうするのかと聞いてみたら、この小さな穴から中に入ってとるのだという。子供の仕事なのであろう。
粟の倉庫 倉庫入り口
1時間ほど見物してからオビレ村を出発し凸凹の泥道を走りつづける。小さな車に大勢乗っているので冷房が効かず車内の気温は38.4度にも上がり、遂に最後尾の席に座っていた人が揺れと暑さでダウンする。このままでは病人が続出するのでないかと心配になる。
13時40分バンフォラ市に到着、ここのホテルで昼食をとる。キャプテン・フィッシュという川魚の串焼きが出されたが、この魚は川魚特有の癖がなくおいしく食べられた。添乗員の福井さんは昼食もとらずに現地旅行社に電話をかけ、別の車の手配を交渉している。細い体なので心配になる。
未舗装の凸凹道 キャプテンフィッシュ
1時間ほどして出発し、さらに1時間ほど凸凹道を走るとロウソクのような赤い岩がたくさん見えてきた。シンドゥーの奇岩と言い、花崗岩が風雨にさらされてできたという。国立公園になっているが岩の手前にユーカリを植林しているので見晴らしが悪い。ユーカリは高くなるからそのうちどの岩も見えなくなってしまうだろう。
シンドゥーの奇岩
シンドゥーの奇岩を過ぎるとヤシの林が目に付くようになる。道端には赤い色をした蟻塚がたくさん見える。なかには3mくらいの高さのものもある。
ヤシの林
17時25分テングレラ湖に到着した。長さ1km、幅300m、深さ11mの小さな湖でテングレとはこの湖を発見した狩人の名である。この湖にはカバが棲んでいて、昔の人はカバの了承を得て村を造ったのだという。そのため村民はカバを大切にし現在60頭が棲んでいる。
手漕ぎの観光船に乗って湖の対岸に向かう。鉄製の船に21人も客が乗るのだから船頭は大変だ。対岸に近づくとカバの群れがいて、ときどき水上に体を出したり上を向いて大きく口を開けている。近づいて見たいがカバに近づくのは危険なので遠くからしか眺められない。しかも体のごく一部しか見られないので見応えがない。カバは陸に上がったときに見るに限る。
観光船 口を開けるカバ
18時20分テングレラ湖を出発、ボボデュラソに向かう。ボボデュラソは希望の町という意味で人口は50万人、主にボボ族とラッラ族が住んでいる。
途中2回の検問があり、それぞれ10分ほど停められ、20時20分ボボデュラソのオーベルジュ・ホテルに到着した。このホテルにはプールがあるが客室の設備はあまり良くなく、クーラーは壊れていてシャワーは水しか出なかった。