ベトナム北部辺境旅行記

8日目 頭塗りザオ族の村訪問後ハノイへ

 7時30分、近くの食堂に行き家鴨の肉の入ったフォーを食べる。なかなかおいしかったが5000ドン(36円)というから実に安い。このあと市場に行く。これまでの市場と違い民族衣装 は見られず、三角帽子が目立つ。ヒューさんがリンゴを買ったら10個で4,000ドンだった。1個3円という安さだ。

 
市場             三角帽子をかぶった人たち

 市場を見たあとマサオウへ向かう。マサオウはフランス人が見つけた避暑地で海抜が1500mある。マサオウの山の中腹に頭塗りザオ族が住んでいる。頭塗りザオ族の女性は昔は剃った頭に色を塗っていたのでこの名がついたが居間は頭を塗っていない。途中の田では稲刈り風景が見られる。

 
稲刈り風景(左拡大)(右拡大)

 頭に髷を結ったタイ族の女性や親子連れの水牛も見られる。

  
タイ族の女性          水牛の親子

 曲がりくねった山道を登り海抜750mのところで下車、細い山道を下っていくと目指す頭塗りザオ族の家があった。家の中にいた若い女性に民族衣装の写真を撮らせてくれるように頼んだが断られたので次の家に回る。


頭塗りザオ族の家

 次の家にはおばあさんがいて快く写真を撮らせてくれた。去年ヒューさんとマンさんが2日かけて頭塗りザオ族の人を探したが、どの家も留守で見つけられなかった。今年は稲刈りが終わった後の農閑期だったのでうまく会うことが出来たのだ。棚田の写真を撮るには稲刈りの時期に来た方が良いが、民族衣装を撮ることは出来ない。一長一短だ。

  
頭塗りザオ族の民族衣装(左拡大)、(中央拡大)、(右拡大)

 おばあさんの息子が男の民族衣装を持っていたので着てもらう。


男の民族衣装

 写真を撮ったあとおばあさんがお茶を入れてくれた。薬草から作ったお茶で風邪をひいたときなどに飲むとすぐ治るそうだ。


薬草のお茶を入れるおばあさん

 1時間半ほどして出発、来た道を引き返す。途中に御茶屋があり、民族衣装姿のおばあさんが休んでいた。今日は市場があり、市場からの帰りだという。早速写真を撮らせてもらう。


 ランソンに戻りホテルの近くの食堂で昼食をとる。我々以外には客がいなくてそれほど繁盛しているように見えなかったが、店の建物は非常に立派だ。3階建てで間口が5m、奥行きが20mもある。中を見せてもらうと2階には広い居間、3階には立派な応接間があり螺鈿の家具が置いてあった。日本でこれだけの家を持つのは大変だ。

  
食堂                  1階                  応接間

 12時30分食堂を出発、国道1号線でハノイに向かう。広い滑らかな路面の道で車が少ないので90km/hで走る。やがて道の両側の石灰岩の山々が見えなくなりトウモロコシ畑の続く平野になる。

 
国道1号線          トウモロコシ畑

 14時47分川を渡り、ここからハノイ市に入る。さらに20分ほど走ってハノイの民族学博物館に到着した。


民族学博物館

 この博物館も最初にキン族の展示室があり、村の門や村を興した人を祀るお堂、仏壇などタイニン省の民族学博物館と同様の展示がしてあった。次の部屋には少数民族の衣装などが展示されていたがタイニン省の博物館と比べると見劣りする。

 屋外には中部高原の少数民族の村から移築した建物が展示されていてこれらは見ごたえがある。エデ族の家は長さが50mくらいあり竹で造られている。エデ族は女系なので階段には乳房の形が彫られている。


エデ族のロングハウス
 
入り口付近           寝室

 セダン族のロングハウスは屋根の先まで20mくらいある高い建物である。こういうポリネシア系の建物が今でも使われていることを聞くとベトナムは実に変化に富んだ国だということがわかる。 

 
セダン族のロングハウス         内部

 博物館の周りにモンキーバナナが植えてあった。花房の付け根に次々雌花が咲いていって長い房のように実がついていく。1房に数百本の実がつきそうだ。

 
モンキーバナナの花と実

 このあとホテルに向かい、16時25分最初の日に泊まったトゥイティエンホテルに到着した。泊り客にはヨーロッパ人が多いが、ここで10日ぶりに日本人の姿を見た。ベトナムには大生の日本人が出かけるが、私が行くような場所を知らずに帰ってしまうのは惜しいことだ。


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