ベトナム北部辺境旅行記

6日目 トラリン市場、バンジョック滝観光

 今日は早く起きてホテルの周りを散策した。ホテルから200mほど先の交差点から感じの良い並木道があり、道に被いかぶさるように茂っている街路樹の枝にはさまざまな羊歯が着生している。この並木道の中央付近にホーチミンの像のある広場がある。毛沢東を嫌う中国人はいるがホーチミンはベトナム人すべてに尊敬されている。 

 
並木道              ホーチミン像

 この後バンゼン市場に行って河岸の店を見物する。


河岸の露店

 こちらには野菜や果物などの店がたくさん並んでいる。

 
野菜の店             竜眼の店

 民族衣装を着たヌンアン族の女性も大勢見られる。カメラを向けても嫌がらないので自由に写真を撮れるが、ありふれた写真しか撮れない。

 
ヌンアン族の女性

 7時45分にホテルを出発、マフ峠の道を登る。このあたりは棚田が非常に美しい。空気が霞んでいるのが惜しまれる。


棚田(拡大)

 子供を背負ったヌンアン族の若い母親が歩いていた。ヌンアン族は市場でなくても民族衣装を着ている人が多い。

 
ヌンアン族の女性

 峠の手前で工事をしていてしばらく停車する。このあたりの景色も大変素晴らしい。

 
峠付近の棚田(左拡大)(右拡大)

 峠を越えて少し走ると黒モン族の女性が歩いていた。ヒューさんが話し掛けたがベトナム語が通じない。このあたりではモン語しか通じないのだ。


黒モン族の女性

 稲刈りが終わった棚田は牛を使って耕している。このあと棚田はトウモロコシ畑や野菜畑になる。


棚田を耕す牛(拡大)

 9時15分トラリン市場に到着した。この市場には民族衣装を着た黒モン族の女性がたくさんいた。ここの黒モン族の民族衣装はサパの黒モン族とは違いさまざまな飾りをつけている。

 
トラリン市場

 年頃の娘さんがいたので写真を撮らせてもらおうと思ったが恥ずかしがって逃げてしまった。

 
黒モン族の娘(拡大)          後姿(拡大)

 70歳くらいのおばあさんや子供を背負った母親も民族衣装を着ている。カオバン省はハジャン省に次いで民族衣装の宝庫だ。

 

 
黒モン族のおばあさん         黒モン族の母子

 10時に出発10分ほど走るとタイ族の村があった。家はタイ族らしく高床式だ。

 
タイ族の村                 タイ族の家

 村の田のはずれに藁が塔のように積み上げてあった。冬の間水牛の餌にするのだ。


藁の塔(拡大) 

 車窓から美しい景色が次々見える。そのたびに停まっていてはいつまでも目的地に到着できない。

 
石灰岩の山と棚田(拡大)             タイ族の村(拡大)


山道からの眺め(拡大)

 タイ族の女性が天秤棒でかごを担いで歩いてきた。タイ族の若い女性はもう民族衣装を着ない。


タイ族の女性

 道路脇にクイスアン川が見えてきた。鏡のような水面に遠くの山が写ってなかなか美しい。


鏡のような水面

 12時50分バンジョック滝が見えてきた。滝は右と左の2つに分かれていて両方の滝を同時に見るには遠くから見るしかない。今は乾季で水量が少ないがそれでもかなりの水量だ。この滝の向こう側は中国である。

 
バンジョック滝(拡大)

 国境に近いので滝の入場口の管理所に行き、許可を受けてから中に入る。足下に棚田が広がり素晴らしい景色だ。空が晴れていて民族衣装を着た女性が農作業をしていれば素晴らしい写真を撮れる。時期を選んでもう一度来てみたくなる。


棚田とバンジョック滝(拡大)

 棚田の中の細い道を10分足らず下ると滝の前に出た。左側の滝は右側の滝に比べて小さいがそれでも堂々と落ちる左側の流れやすだれのように広がった右側の流れなどかなり見ごたえがある。


左側の滝(拡大)

 右側の滝は川岸からは一部が岩に隠されているので筏に乗って正面まで行ってゆっくり眺める。滝は3段になっていて形を変えながら落ちているのが美しさを増している。


筏から眺めたバンジョック滝(拡大) 

 中国側からも観光客を乗せた筏が出ていて川の上なので中国側の筏に乗り移ることもできる。旅行ブームの中国側には大勢の客が乗っているが、ベトナム側の客は我々だけで閑散としている。

 
中国の筏             中国側から眺めたベトナムの景色(拡大)

 この後ホテルに向かって引き返す。美しい景色の連続で車を停めたい場所ばかりである。


棚田(拡大)
 
峠の景色( 拡大)          山道の景色(拡大)

 途中フクセン村で車を停める。この村はヌンアン族の村で、村中が刀や農具を作っている。村の中に入るとあちこちから鉄を叩く音が聞こえてきた。1軒の家に入ると夫婦と子供の3人が包丁を作っていた。仕上げは主人がしていたが、焼きを入れるときは包丁全体を水に入れるのでなく刃先の部分だけ入れていた。このようにして硬い刃をもって丈夫な包丁を作っているのだ。


鍛冶屋の一家

 ヌンアン族の女性が畑から戻ってきた。ここでは農作業をするときも民族衣装を着ているのだ。


ヌンアン族の女性

 鍛冶屋の奥さんはヌンイン族出身だったのでヌンイン族の民族衣装を持っていた。ヌンイン族の民族衣装はヌンアン族に似ているが、裾が短く袖の先に帯が着いていない。そして前掛けのような布を腹につけ捲り上げて腰紐で縛っている。頭巾の外見はそっくりだがヌンアン族は4角形の布を使い、ヌンイン族は3角形の布を使っている。

 
ヌンアン族の民族衣装(拡大)  ヌンイン族の民族衣装(拡大)

 この後もヌンアン族の家や民族衣装を着た人たちが多く見られた。石灰岩の岩がごろごろ転がっていて普通だったら荒地として放置してしまう土地も棚田にしてあって驚かされる。

 
ヌンアン族の家         岩だらけの棚田(拡大)

 17時10分ホテルに到着した。今日は素晴らしい景色の連続で非常に充実した1日だった。ここには田植えの頃もう一度来て数日かけてじっくり写真を撮ってみたいものだ。


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