東トルコ旅行記

3日目(5月20日) ガズィアンテップからキャフタ近郊へ

 今日は出発が早いので6時に朝食をとる。ブッフェ式だったが、巣箱からとったままのハネカムのついた蜂蜜が置いてあった。食べてみると非常に甘くハネカムも柔らかくて口の中に残らなかった。

 
レストラン           蜂蜜

 7時30分ホテルを出発、ネムルート山の麓の町キャフタへ向かう。今日も好天だ。道端の果樹園にはビスタチオの木がたくさん見られる。1時間ほど走ったあとビレジキという町で休憩をとる。傍にユーフラテス川が流れていて橋があったので歩いて往復する。対岸にはトキの像が立っていたが体が黒いので朱鷺とは書けない。。

 
ユーフラテス川          トキの像

 さらに1時間ほど走って休憩をしたときスーパーで本場のビスタチオを買ったら1kgで1050リンギットであった。100gで90円足らずだから安い。

 11時35分、ハラン遺跡に到着した。hランにはBC5000年頃から人が住みBC2000年頃にはアナトリアとメソポタミアを結ぶ交易路として栄えていた。この頃に旧約聖書にアブラハムのカナン行きと記されているヘブライ民族の移動があったと考えられている。

 ハラン遺跡は赤土の荒野の中にあり、門や塔は修復されているが周囲には円柱や台座が乱雑に転がっている。

 
ハラン遺跡全景              門

 遺跡の近くにはこの地方独特のとんがり屋根の家が並んでいる。

 
とんがり屋根の家

 中庭に3本の丸太で支えられた皮袋が吊り下げられていた。ヨーグルトを作る皮袋だという。


ヨーグルトを作る皮袋

 家の中は4畳半くらいの広さの部屋がたくさんつながっている。屋根には明かり採りと煙の排気口を兼ねた穴が開いていて雨季には蓋をする。この村の住民はシリア系でアラビヤ語を話せる人が多い。

  
台所                  屋根                主人

 近くにあるハラン城を訪れる。この城はヒッタイト時代に造られ、オスマントルコの時代に修復された。現存するのは13世紀以降に隊商宿として造られた部分である。

 
ハラン城

 ハラン城からはハラン遺跡と村を一望できる。


ハラン城からの眺め

 12時50分にハランを出発、50分ほどでウルファに到着した。ウルファは人口50万人の都市でシンルウルファ県の首都である。古名はエデッサで聖書に登場する地名である。

 SOFRAIというレストランで昼食をとる。メニューはスープ、ナン、キャフテ(胡桃と牛肉の肉団子)、ケバブ、シュルルク(クレープ)だった。食べきれないほどの量があるが、これでも日本人向きに量を半分に減らしてあるというから驚きだ。

   
スープ            キャフテ           ケバブ          シュルルク

 食後アブラハムのモスクを訪れる。アブラハムはネムルート王によって火あぶりの刑にされたが、火は水に、薪は魚に変わったという。ウルファ城のある丘の下には「聖なる池」がある。


 ウルファ城と聖なる池 

 聖なる池は日が水に変わったという池で、たくさんの鯉が泳いでいる。

 
 聖なる池          鯉

 池の周りにはモスクがたくさんある。ハリルラフマン・モスクに入ってみたが、特に見るような物はなかった。

 
ハリルラフマン・モスク         内部

 丘の麓にもモスクがあり、その脇の崖にアブラハムが生まれたと言われる洞窟がある。アブラハムはイスラム世界でも尊敬されていてイラン、イラク、シリアなどから大勢の巡礼が訪れる。

 
モスク           アブラハム生誕洞窟入り口

 1時間ほどして聖なる池を出発、50分ほど走るとアタチェルク・ダムの前に出た。10年前に完成したトルコ最大のダムで、貯水量はヨーロッパでは4番目、ダムの高さは世界で7番目になる。総貯水量は487億トンでこの水でトルコの電力の3分の1を作っているが、トルコは電力不足でブルガリアから輸入している。ダムというと汚れた緑色の水を思い浮かべるがここの水はトルコブルーの美しい青色をしている。


アタチュルク・ダム

 30分ほどして出発、キャフタに向かってひたすら走る。車窓からは美しい景色が次々と目に飛び込んでくる。

 
車窓の眺め

 18時45分キャフタに到着、さらに郊外に向かって走る。道端に羊飼いがいた。目印のため羊の背中を赤く染めている。

 
羊飼い

 岩山の間を走ってどんどん高度を上げ、19時20分ホテル・ユーフラットに到着した。ホテルからの眺めは素晴らしく、ちょうど日が落ちる前でホテル前の岩山が赤く染まっていた。

 
ホテル・ユーフラット            ホテルからの眺め

 到着が遅くなったのでチェックインの前に夕食をとったが、焼きたてのナンがとても美味しかった。


ナン

 客室に入ると4畳半くらいの部屋にベッドが2つ並んでいるだけで、高地だというのに暖房の施設はなく、ベッドには毛布が1枚敷いてあるだけだ。ホテルという名が付いているが実際はロッジだ。仕方がないので背中にカイロを貼りダウンコートを着て寝た。


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