四川省旅行記
4月4日 丹巴から日隆へ
昨日の朝に町の子供たちの写真を撮ったのだが誤ってデジカメのデータを消してしまったのでもう一度撮ろうと朝食前に町に出る。しかし今日は日曜日なので子供たちの姿はなく居たのは男たちばかりであった。なぜかチベット人の男は帽子をかぶっている人が多い。
丹巴の男
9時ホテルを出発、四姑娘山の麓の町日隆に向かう。20分ほど走ると道が悪くなりバスを降りて歩く。昨年7月に起きた大規模な土石流の跡で、50人が行方不明になり多数の家が破壊された。
土石流の跡
さらに1時間ほど走ると小金県に出た。ここから阿壜チベット族チャン族自治州になる。阿壜チベット族チャン族自治州は観光資源が豊富で甘孜チベット族自治州よりも豊かである。
さらに30分ほど走ると橋の袂に高い塔が建っていた。丹巴の望楼に似ているが、これはチャン族の望楼である。劉さんが近くの人にいつごろで建てたのか聞いたが誰も知らなかった。このあたりの人は歴史なのに関心がないのだろう。
チャン族の望楼
12時40分日隆に到着した。高度計は3320mを示している。新しく救急センターができていたが、以前は高山病になると4500mの峠を越して町まで下らなければならず添乗員は大変苦労したという。我々が泊まる金昆賓館は新しくできた立派な5星ホテルだが、電力不足のためか客室に暖房が入ってない。
金昆賓館
ホテルのレストランで昼食をとる。アミタケや山ノリのスープなど珍しい食べ物が出てこれまでの決まりきった料理とは大違いだ。2またになった白い袋状の食べ物があったので何かと聞いたら兎の胃袋だという。中国では食べられるものは何でも食材にしてしまう。
昼食
食後15時まで休憩してから近くにある長坪溝の観光に出かける。3年前は駐車場から文化大革命で破壊されたラマ寺の跡まで10分ほど歩かなければならなかったが今回は太いアスファルト道ができていてバスに乗ったまま近くに行ける。不便であっても山道を歩いてきた方がここまで来たのだという達成感があってよいのだが。ラマ寺跡からは「蜀山の女王」と言われる四姑娘山(6250m)が見えるはずであるが今日はガスの中に隠れている。
ラマ寺跡
ラマ寺跡の先には新たに木道が作られていた。自然を保護するためであるが、枯木のようになった落葉樹と枯草の間をただただ歩くだけでなんとも味気ない。来るのが2ヶ月早過ぎた。
木道とヤク
谷川の水音を聞きながら50分ほど歩くと川岸に出た。ここから四姑娘山の頂きが見えたが、雨で霞んでいて眺めはイマイチだ。
四姑娘山
駐車場に戻ると1人の若者の周りを大勢の人が取り囲んでいた。近くの山で採ったナツメを売っているのだ。1つもらって食べてみると甘くて美味しい。300グラムで10元(130円というから安い。私もお土産用に買ったが、目分量で笊からビニール袋にナツメを流し入れ、秤にかけずに渡してくれる。量に疑問を持った1人の客に言われて、秤で計るとぴたりとあっている。手で持っているだけで目方がわかってしまうのだからすごい。我々が次々何袋も買うので若者はニコニコだ。
ナツメ売り
17時40分金昆賓館に戻る。まだ部屋の暖房が入ってなくひどく寒い。夕食まで1時間以上あったので町の中を散歩したがホテルと土産物屋しかなく見るものはなかった。夕食はホテルのレストランでとったが、ここも寒くてウエイトレスはコートを着てサービスをしている。中国では立派な建物を次々造っているが電力の供給が間に合わないのだ。