タイ旅行記
4日目 メーサ渓谷、チェンマイ市内観光
今日は午前中メーサ渓谷へ行って象のショーと蘭園を見てから引き返し、午後はチェンマイ市内のお寺を観光する。
8時30分ホテルを出発、40分ほど走ると山の中の道になり50分ほどでメーサ・エレファント・キャンプに到着した。タイには5000頭の象がいて、このうち2000頭が野生でミャンマーとの国境付近に生息しているという。
象の寿命は70年で、タイの男性の平均寿命65歳、女性72歳なのでタイの男性より長生きである。オスの象は4歳から牙が生えてくるが生えない象もいる。メスの象には牙は生えない。妊娠期間は2年間で一生に3,4頭しか子を生まない。焼畑で森が破壊されているので餌が少なくなり、密漁も行われているので棲息数が減っているという。
象は23時から3時まで横になって寝る。4歳までは親から離れず、6歳になると訓練を始めて9歳から働かせる。19歳から38歳までが一番力が強く39歳を過ぎると落ちてきて60歳を過ぎると働かせない。
メーサ・エレファント・キャンプ入り口
中に入ると民族衣装を着た女性や子供たちが歓迎してくれた。カレン族の支族パーアロ族だという。
パーアロ族(拡大)
奥に進むとたくさんの象が柵の中に並んでいて観光客に餌をねだっていた。バナナやサトウキビをもらうと1口で食べてしまう。象は体重が4トンから5トンあり1日に200kgの餌を食べ、250リットルの水を飲むという。食べたものの40%は消化されないので、糞は燃料や肥料にされている。糞から紙も作られているという。
餌をもらう象
ショーは水浴びから始まった。水を浴びるのは体温を下げるためで象使いから水をかけられて気持ち良さそうだ。このあと広場で輪になって行進した。象使いは大きな象は頭の上に座っているが小さな象は背中の上に座っている。
次にハーモニカの演奏があった。演奏といってもただ音を出しているだけだが、小象がハーモニカを吹きながら鼻をぐるぐるふり回してなかなか芸達者だ。
水浴び 行進
このあとサッカーの試合が行われた。象の脚は人間の2倍以上長いのでキックは見かけによらずスピードがあり、ゴールを外れた球は遠くの方まで飛んでいく。転がってきた球を蹴らないので失敗したのかと思うと後ろ脚で蹴ったりしてなかなか笑わせる。
サッカー
象のお絵描きが始まった。象は目が悪いが、けっこううまく描いている。描きあげた絵はその場で1000バーツで売られている。
絵を描く象 象が描いた絵
この後、マッサージが行われた。横たわった象使いの背中を鼻先や足で軽く叩くのだが、ちょっと間違えればぺちゃんこになってしまうだけに象はかなり慎重だ。最後に材木の運搬のショーがあった。数百kgもある材木を簡単に積み上げていたが、象にとってはマッサージのショーの方が大変だろう。
ショーが終わった後、売店でココナツジュースを飲んだ。よく冷えていてかすかな甘味が乾いた喉においしく20バーツ(約55円)は安かった。
ココナツジュース
11時10分エレファント・キャンプを出発、オーキッド・ファームに向かう。ここには栽培されている交配種の蘭100種のほか野生蘭や蝶が見られる。
オーキッド・ファーム入り口 栽培棚
蝶の小屋にはアゲハチョウやタテハチョウなど10種くらいの蝶がいたが、写真を撮ろうと思って近づくとすぐ飛んでしまいなかなか難しい。
アゲハチョウ タテハチョウ
30分ほど見物してから出発、ホリデー・ガーデン・ホテルのレストランでブッフェ式の昼食をとる。
ホリデー・ガーデン・ホテル
食後車で山道を登ってワット・パタット(ドイ・ステープ寺院)を訪れるパタットとは仏塔のことを意味し、またドイは山、ステープは聖人の名前である。
1371年チェンマイはランナー王国6代目のダナ王の都であった。王がスコタイから高僧を招いたが、高僧が持参した仏舎利に聖水をかけたところ仏舎利は2つに割れてしまった。そこで1つを仏舎利塔に収め、残りは王宮に保管したが、王は残った仏舎利を聖なる場所に収めようと思い聖なる場所は象が知っていると思って象の背中に乗せて放ったところ、象はドイ・ステープ山に登ってステープが修行していた場所に来て3回右回りに回って死んでしまった。そこでこの場所が聖地であると考えて仏舎利等を建てたのがワット・パタットの起源である。
駐車場からワット・パタットまではケーブルカーがあるが、運動不足を少しでも解消しようと他の人たちと別れて306段の階段を登ることにした。
ワット・パタットの上り口 階段
階段を登っていくとモン族の子供たちが脇に座っていた。写真のモデルになって小遣い稼ぎをしているのだろう。ゆっくり写真を撮りたかったが、他の人たちを待たせるといけないので先に進む。
モン族の子供
ケーブルカーの駅でほかの人たちと合流して境内に入ると正面に現れた金色に輝く山門に目を奪われる。
山門(拡大)
山門を右手に進むと壁にたくさんの鐘がぶら下げられていて、参拝者は歩きながら次々と鳴らしていく。チベット仏教寺院のマニ車みたいだ。
鐘の列
鐘の列の前に礼拝堂があり中に仏足石と遊行仏が祀られていた。入り口にはツア・モンというタイ北部独特の想像上の動物が守護していた。
ツア モン 遊行仏
礼拝堂の先に展望台があった。ワット・パタットは海抜1,030mの高台にあるのでチェンマイの市街を一望できる。
展望台からの眺め
さらに進んで本堂の裏手に出ると博物館があった。入り口の左右はラチャンという守護獣が守っている。
博物館 ラチャン
博物館でも館内に入るには靴を脱ぎ帽子をとらなければならない。館内には仏像や戦争ドラという兵士を勇気付けるドラ、王室の紋章などさまざまなものが展示されている。仏像は参拝者が次々金箔をはりつけるので金色になっている。
仏像 戦争ドラ
博物館の前には得度式をあげる戒壇がある。正面の壁には唐草模様が描かれているが、これはインドの森を表している。周囲には女性の立ち入りを禁じる結界石が置かれているが観光客が中に入ってしまわないよう側面に柵が張られている。
戒壇(拡大)
本堂の前に出ると雨乞いの女神の像があった。女神が長い髪の毛を絞ると雨が降ると信じられている。この女神はヒンズー教の女神なのでタイの仏教はヒンズー教の影響が大きいことがわかる。このほか仏舎利を運んだ象の像やステープの像などが並んでいる。
雨乞いの女神 仏舎利を運んだ象 ステープ像
トラピカネという象の顔と人の体をもった神が祀ってあった。危害を取り除く神、教育の神としてタイ人に拝まれている。
トラピカネ
本堂の中庭に入ると目の前にランナー様式の仏塔がまばゆいばかりに輝いている。高さは22mあり、この中に仏舎利が収められている。
仏塔(拡大)
仏塔の奥の本堂には釈迦の像が祀られている。
釈迦像
中庭の周囲には羅漢の像がたくさん並んでいて背後には仏画の壁画が描かれている。釈迦が修行中に悪魔が攻めてきたとき雨乞いの女神が大雨を降らせて悪魔たちを溺れさせる絵など他の国では見られない仏画もある。
羅漢像 壁画
仏塔の周囲にはたくさんの仏像が祀られ参拝者の祈る姿が絶えない。
祈る参拝者
以上でワット・パタットの観光を終え、先ほど見たモン族の少女たちの写真を撮ろう急いで階段に行くとなんと1人の姿も見えない。警察に追い出されてしまったのだろう。写真は撮れるときに撮っておかなければ駄目だ。
次にワット・チェット・ヨートを訪れる。この寺院はインドのブッダガヤにあるマハー・ボディ寺院をモデルにして15世紀に建てられた。チェットとは7、ヨートとは尖塔という意味で、釈迦がブッダガヤで過ごした7週間にちなんで7つの尖塔のある仏塔が造られている。
仏塔(拡大)
仏塔の側面には多数の仏像のレリーフが残っている。漆喰製でスコタイ風の衣装を身に着けている。
瞑想する釈迦像 天人像(拡大)
近くには戒壇があり、リンガに似た結界石が立っていた。
戒壇 結界石
その隣には1487年に建てられたティロカラ王の墓がある。
ティロカラ王の墓
次にワット・チェン・マンを訪れる。チェン・マンとは安泰という意味で、ワット・チェン・マンは1396年にメンラーイ王によって宮殿として建てられたチェンマイ最古の寺院である。本堂には1800年前にロッブリーから持ってこられたおいう水晶仏と2500年前にインドから持ってこられたという大理石の仏像が祀られているが、年代は明らかに誤っている。
本堂 本堂内部 水晶仏(左)と大理石仏
裏手には方形の仏塔がある。基部には象の彫刻が並んでいる。
仏塔
次にワット・プラ・シンを訪れる。ワット・プラ・シンは1345年にプラ・チャオパユ王によって建てられたチェンマイで最も格式の高い寺で、スリランカから運ばれたプラ・シンという仏像が礼拝堂に祀られている。タイ暦の正月の4月13日にはプラ・シン像を担いで駅までパレ-ドをし、人々は互いに池の水をかけあう祭りをする。
礼拝堂 ブラ・シン像
境内には木造の古いお堂が残っていてタイの文化財になっている。
木造のお堂 入り口
17時25分ワット・プラ・シンを出発、5分ほどでチェンマイ・プラザ・ホテルに到着した。客室に荷物を置いたあと歩いて夜市の見物に出かける。歩道の両端に2列に露店を出し、その間の1mくらいの隙間が通路になっている。ガラメというもち米で作った菓子がおいしいというのでお土産に買う。1袋70バーツ(200円)と安いので2袋買ったが1袋1kgくらいあるのでスーツケースが20kgを超えてしまった。
夜市 ガラメ
通りをアカ族の女性が銀の腕輪や刺繍のバッグなどを持って歩いている。夜遅くまで土産物を売ってお寺に泊まり、朝になって村に帰って仕事をして夕方また市場に来るのだという。
アカ族
少数民族の人形なども売られていた。荷物が重くなっていたしバーツも持っていなかったので買わなかったが、後になって買っておけばよかったと悔まれた。
民族衣装
少数民族の人形
17時30分ホテルに戻り、一休みしてからB.J.カントークというレストランへ夕食に出かける。高床式の木造の大きな建物で座席は掘り炬燵式になっている。丸テーブルには鶏の唐揚げ、豚肉カレー、野菜炒め、揚げバナナ、豚皮のフライ、トマトチリソース、シシトウソースなどが並べられ餅米と一緒に食べるようになっている。
料理
食事中に民族音楽の演奏と民族舞踊が行われた。コンミュン族や少数民族、タイ族の民族衣装を見られたのはありがたかった。。
コンミュン族
モン族 アカ族
リス族 ヤオ族 タイ族
21時20分B・J・カントークを出発、21時45分ホテルに到着、今日は大変見所の多い1日だった。