四川省旅行記
8日目 黄龍から九寨溝へ
今日は出発が遅いが、ホテルの周りには見るものがないので部屋でぶらぶらして過ごす。ロビーに出るとチベット族一家の泊り客が居て奥さんが見事な民族衣装を着ていたので写真を撮らせてもらう。頭にはトルコ石や山サンゴのついた飾りをつけている。
チベット族の民族衣装 髪飾り
10時ホテル発、川主寺へ向かう。道端でヤクの群れが草を食べていたのでバスを降りて写真を撮る。ヤクといっても良く見ると牛との混血のゾッキョが多かった。
ヤクの群れ(拡大)
やがて左手の丘の上に高い像が見えてきた。紅軍長征記念碑で、この道路はかって紅軍が長征したとき通った道であることから建てられたのである。ここを過ぎると川主寺の町に入り、川主賓館で昼食を出る。蛙の足の料理が出たので食べてみたら骨ががりっと歯に当たりあまりおいしいものではなかった。
紅軍長征記念碑
川主賓館 蛙の足
食後出発の時間まで町の中を散歩する。川主寺というから大きな寺でもあるのかと思ったら、寺はなかった。あまり見るものがないのでレストランの前の土産物屋を眺める。ヤクの角でできた櫛が30元というので20元に値切ったら25元(375円)になった。垢すりは2つで25元、孫の手のついた肩たたき棒は30元で買えた。いずれもむくの角製品であり、日本では水牛の印材がかなりの値段するから、良い買い物をした。
土産物屋 ヤクの角の櫛
隣の店に冬虫夏草が10本入った箱が売られていた。値段を聞くと30元と馬鹿安い。雲南ではもっと小ぶりのものが百元以上する。これは買い物だと思ったが、一応値切ったら15元になったのであるだけ買おうと思ったら3箱しかない。すると、ばらの冬虫夏草の入った袋を出してきた。1根5元というのを値切ったら2元になったので、これも100元分買った。日本で買えば数十倍するだろう。
冬虫夏草
13時30分出発、途中チベット族の民家の前で停まり、見物する。あいにく留守だったが窓から中を見ると、壁がお寺のように極彩色に装飾してあった。
14時5分小西天寺に到着、30分ほど見学する。この寺はボン教の寺で、お堂の外壁にはマニ車が並んでおり、5色のタルチョには経文と仏画が書かれていてチベット仏教の寺と見分けがつかない。ただマニ車を回すときは仏教のマミ車と逆に左回りに回さなければならない。また仏教では「オン マニ ペメ フーム」と唱えるのに対し、ボン教では「オン マシ シモイ サライ テ」と唱える。したがってマニ車ではなくマシ車と言うべきなのだが、マシ車という言葉はなじみが薄いので、ここではマニ車で通すことにする。
お堂の中に入っていくとチベット仏教の寺と同じく四天王の像が前室に描かれており、壁や柱は極彩色の絵で飾られていた。奥の部屋の正面には顔と身体を白い布で覆った像が祀られていた。その前には僧侶がお経を読む台が左右に並んでいたが、あいにく僧侶は一人もいなかった。
お堂の裏にはもうひとつお堂があり、ここが本堂になる。入口が閉められていたので中には入れなかったが、こちらも極彩色の絵で飾られていた。
外の壁には阿弥陀仏の画や吉祥の画が描かれていたが、これも仏教の画と良く似ている。ほら貝の画は、仏教では右巻きなのがボン教では左巻きになっているなどの違いがあるがちょっと目にはわからない。
外壁の壁画
タルチョ
30分ほど見物して再び岷江に沿って走る。両側の岩山の崖には杉が生えていて水墨画を見るようだ。こういう崖には草か潅木しか生えていないことが多いが、人間が切り倒してしまったのだろう。15分ほどして峠を越えると杉林が続く。サルオガセがたくさん枝についていて枯れてしまった木もある。15時50分トイレ休憩で停まると道端にムスタンで見た刺の生えた黄色い花を咲かせる潅木が生えていた。ムスタンとはヒマラヤで隔てられているが、種が風で飛んできたのだろうか。
16時15分九寨溝着、国際大酒店にチェックインする。国際大酒店は大きなホテルで、広い敷地の中に東館、西館の2つの建物のほかにショーをする別館が建っている。客室の設備も良くこれまでで最も豪華なホテルである。夕食はホテル内のレストランで食べたが、ビュッフェ式でいろいろの料理が並んでいた。味が良かったのでダイエットのことは忘れて大盛りにした皿を3皿とデザートを1皿食べてしまった。