四川省旅行記
3日目 臥龍から巴郎峠を越えて日隆へ
8時半、山荘から歩いてパンダ保護センターに行く。ここは1983年にWWFと中国政府の協力で造られたパンダの保護・繁殖設備で、設立当時は4頭だったパンダも今では36頭に増えている。このあたり一帯20万ヘクタールは自然保護区になっていて、湿度が高く、1989種の植物と318種の動物がいるという。
パンダ保護センタ−
入口を通ると足下に濡れた布があり、クレゾールの臭いがした。パンダを病原菌から守るため消毒しているのである。ここから遊歩道が続いていて、階段を上って山の斜面沿いに進む。自然保護のために切らないのか道に木の枝が突き出しているところがあり、うっかりすると顔をぶつけてしまう。
坂を降りると開けた平地になり、いきなり2頭のパンダのいる檻があってまず感激する。さらに進むと5頭の子供のパンダの入った檻があり、ジャングルジムで人間の子供が遊ぶように木のはしごの上を渡ったり、寝転んだりしていて実にかわいい。
遊ぶ子供パンダ(拡大)
この檻の先には大人のパンダが入った檻が並んでいる。たくさんのパンダを好き勝手に見られるのだから、日本で見る光景を思い浮かべるとなんだかもったいない気がする。草むらに飼われているパンダが、草を食べていた。パンダは笹しか食べないのかと思っていたがそうでもないらしい。このパンダは腰の部分の毛が茶色っぽいが、年をとるとだんだん汚れた色になってくるという。
100元(1500円)払うと子供のパンダを抱いて記念写真を撮ることができる。記念写真を撮ったOさんの話しでは、パンダはすごく軟らかく、骨がないみたいだったという。
草を食べているパンダ 子供のパンダを抱いて記念撮影
パンダ保護センターの前にはチベット族の人たちがみやげ物を売っていた。チベット族の人たちはBC9世紀に移動してきたチベット人の子孫で、文字をもたず、言葉もチベットでは通じないという。
お土産用に買おうと高さ25cmほどのパンダ人形の値段を聞くと15元(230円)だった。安いが、かさばるので1つだけ買う。朝鮮人参も売っていたので値段を聞くと70元(1050円)ということだった。身振りで値引きの交渉したが、「最低価不能再少」と字で書いて、ひいてもらえなかった。それでも安いので買ってみたら、ケさんから朝鮮人参はエキスを絞ったかすを売ることが多いと言われたので心配になった。返品しようかと思ったが、たとえかすであってもたいした金額ではないので持ち返ることにした。
土産物屋
9時50分発、バスはすぐ山道を登り始める。曲がりくねった道を進んでいくうちに草原地帯になり、ヤクの群れが草を食べていた。高度は3000mを越しているだろう。
山道の眺め ヤクの群
このあたりから道端の草むらに高山植物の花が咲き始める。早速バスを停めて写真を撮る。足下にはいろいろな花が咲いていて、足の踏み場がないくらいである。こういう所には1時間くらいいてじっくり写真をとりたいものだが、停車時間が15分しかないのゆっくりしていられない。カメラで撮ると時間がかかるので、ビデオカメラの電源を入れっぱなしにして次から次と撮っていった。
アズマギク アヤメ
さらに進み4200mの地点でまたバスを停めて花の写真をとる。ここには待望の青いケシが咲いていた。青いケシといってもほとんどのケシは青紫である。しかし中には本当に青いケシもある。青いケシは青紫のケシよりおしべの部分が大きく軸も太くてしっかりしていてケシの王の風格がある。このようなケシがいつまでも残っていてもらいたいものだ。
青いケシ 青紫のケシ
12時15分海抜4478mの巴郎峠を通過、ここから200mほど下った地点に黄色いケシや赤いケシが咲いていたので、またバスを停めて写真を撮る。赤いケシは首をうなだれているが、時期を過ぎたのでなく初めから首をうなだれて咲くのである。
黄色いケシ 赤いケシと青紫のケシ
13時15分日隆に到着、今夜泊まる四姑娘山飯店のレストランで昼食をとる。
四姑娘山飯店 レストラン
14時30分ホテル発、双橋溝の観光に向かう。双橋溝は全長32.8kmの美しい渓谷である。ちなみに、溝は渓谷を意味している。5分ほどして右手の土の道に曲ると、遮断機があり、入域料を払って通過する。
双橋溝の入場口
ほどなく陰陽谷に到着した。ここからは日月宝鏡という4805mの山が眺められる。傍にはチベット族の民家がある。石造りのしっかりした家で2階建てである。ここの道端にも高山植物が生えているので集合時間までビデオを撮りまくる。
陰陽谷 日月宝鏡
チベット族の家
ここからしばらく進むと人参果坪という草原に出た。ここには仏塔が建っているが、バスを停めたら馬を連れたチベット族の人たちが大勢集まってきたので下車せずに先に進む。
さらに進むと枯木の立っている池があった。盆景灘という場所で、前方には老鷹岩という5428mの山がそびえている。ここで下車して景色を眺める。チベット族のおばあさんと女の子がいてカメラを向けるとモデル料を払えと言う。かわいいので撮らしてもらうことにした。モデル料は2元(30円)と言うので5元札を渡してお釣りをもらおうと思ったら2元しか持ってない。まだ1人しか客がついてないらしい。1元ばかりたいしたことないので2元だけお釣りをもらい、ビデオとカメラの両方で撮らせてもらった。
池と老鷹岩(拡大)
チベット族の子供とおばあさん
再びバスにのり今度は尖子山河覇で降りる。ここには木の遊歩道が整備されていて、道端に咲くエーデルワイスなどの草花を眺めながら草原を歩くことができる。
野草 エーデルワイス
草原の先にはチベット族の家があり、その手前にはサクラソウが密生していて桃色の絨毯のようになっている。木道をどんどん進んでいくと左手に滝があり、ここで行き止まりになったので引き返した。
サクラソウの絨毯 滝
17時バスに戻り、ホテルに向かう。途中土砂崩れがあってブルドーザーが補修工事をしていた。川の水は雪解け水で青白い色をしているが、ブルドーザーが土砂を捨てるので下流は茶色く濁ってしまっている。
補修工事 土砂を捨てた川
18時20分ホテル着、夕食後ホテルで按摩をしてもらおうと思ったが、30分で120元(1800円)というのでびっくりして止めた。