シルクロード旅行記

7日目 ホータン(和田)観光後ニヤ(民豊)へ

 今日はホータンの工房を見学した後320km先のニヤへ移動する。7時30分ホテルを出発、まず紙すきの工房を訪れる。バスを降りて日干し煉瓦の塀の間の迷路のような道を進む。民家の庭にはアンテナのような形をした鳩の止り木があちこち立っている。 

 
路地            鳩の止り木

 現在ホータンで1人しかいないという紙すき職人のメスマ・ホシさんの家を訪れる。庭に入ると軒下に剥ぎ取った桑の木の皮が積んである。この皮を半日水につけてから皮の白い部分を剥ぎ取り1昼夜煮込む。

 
桑の皮          水につけた桑の皮
 
表面を剥がした桑の皮          皮を煮る鍋

 煮込んだ皮は大きな木槌で叩いて繊維をばらばらにし、水にといて四角い網の上に広げる。

 
木槌で叩くメスマホンさん         ばらばらになった繊維
  
繊維を網の上に広げるメスマホンさん

 網を1晩干すと紙の出来上がりである。

 
乾燥中の紙           紙を剥がす娘さん

 40cm角の紙が2元(28円)というので記念に買った。手すきの紙は漢方薬の包装、コーランの経典などに使われている。


手すきの紙

 次に帽子工房を訪れる。メスマ・ホンさんの家と違い立派な家だ。

 
帽子工房の家         帽子の型

 帽子は男性用の平たい帽子、女性用の刺繍の入った平たい帽子、毛皮の深い帽子などいくつもの種類があり、家族で協力して作っている。紙すきと違い収入の良い帽子つくりは後継ぎに困らない。

 
帽子を作る一家      刺繍をする娘さん

 次にエトレスシルクの工房を訪れる。エトレスシルクはウイグル族の民族衣装に使われ、街中を歩いていても鮮やかな色彩の服を着た女性をよく見ることができる.

 
エトレスシルクの機織り         縦糸

 工房は売店を併設していてエトレスシルクの布や服を買うことができる。布地は長さ6m、幅40〜60cmで織り上げるのに3日かかるという。草木染めの布地を買われた女性がいたが350元(5000円)だったというからシルクとしては高くない。

 
女性用の民族衣装         男性用の民族衣装(左の2着)

 このあと玉の工場を見物する。大勢の若い女性が玉の表面を磨いていた。玉は品質によって値段が大きく異なり、という羊脂玉と呼ばれる羊の脂肪の塊のような玉は1kg56万元(780万円)もするという。


玉を磨く女性

 最後にバザールを見物する。エトレスシルクの店がたくさん並んでいたが、そばのウイグル帽の店に直径10cmくらいの小さな黒い帽子が置いてあった。この地方のおばあさんがかぶる帽子で,、自分で買うのでなくお嫁さんからプレゼントされるのだという。

 
エトレスシルクの売り場         小さな黒い帽子

 バザールのはずれに肉売り場があった。歩いていくと百頭以上の羊の頭が転がっていた。まるでホロコーストの場面のようだ。この頭まで食べてしまうのだから人間は残酷な生き物だ。


羊の頭

 ホテルに戻って昼食をとったあと、11時10分ニヤへ向かって出発した。40分ほど走ると砂漠に入った。細かい砂埃が舞っていて遠の方が霞んでいる。道路脇には茅やタマリスクが茂っている。

 
砂漠の中の道            茅の群落

 さらに20分ほどするとオアシスに入り綿花の」畑があった。ちょうど収穫の時期でコブシ大の棉の実がはじけている。砂埃がひどいので棉の木の葉は真っ白になっているがそれでも枯れずに実をつけるのだから生命力が強い。

 
綿花畑             棉の実

 16時20分ケリア(干田)に到着した。この町には毛沢東とウイグル族の老人が握手している像が立っている。この老人はケリア出身のコルバンさんで毛沢東に会いたくてロバ車に乗って北京まで行ったという。ケリアの英雄だというがウイグル族の独立運動を押えるために利用されている感じがする。


毛沢東とコルバンさんの像

 ナンの店があったので焼きたてのナンをいただく。ナンは焼きたてのときが一番おいしい。店の壁に「拆」の字が赤いペンキで書かれている。この字を書かれると家は取り壊され、住民はいやおうなしに国の用意した住宅に引っ越さなければならない。この制度があるので中国ではあっという間に古い街並みが近代的な都市に生まれ変わってしまうのだ。

 
ナン屋         ナンを焼く職人

 25分休んでから出発し15分ほど走ると駱駝の群がいたのでバスを停めて写真を撮る。これらの駱駝は家畜で人間が面倒を見ないと生きていけない。ガイドの黄さんは野生の駱駝を見たことがあるが、家畜の駱駝よりも痩せていて足が小さく腿が長い。そして顔が長く尻が小さかったという。


駱駝

 16時20分ニヤに到着、ニヤ博物館を訪れる。この博物館は1998年名古屋の小島さんの寄付金によって造られ、ニヤ遺跡で発掘されたミイラや土器が展示されている。ミイラには髪の毛や歯のある3000年前の男のミイラ、革靴を履いた30代の女のミイラ、病気で亡くなった3歳の子供のミイラなどがあり、首だけのミイラも2つあった。


ニヤ博物館

 40分ほど見学してから近くにある宝端賓館にチェックインした。


宝端賓館

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