シルクロード旅行記
6日目 ヤルカンド(莎車)からホータン(和田)へ
今日は320km先のホータン(和田)まで移動するので6時から朝食をとる。朝食にしては料理が多く食べ過ぎてしまいそうだ。食べていると突然電灯が消えて真っ暗になってしまったが、食堂の人がすぐ蝋燭を持ってきてくれた。停電に慣れているのだろう。
朝食 停電中の食事
7時ホテルを出発、ポプラ並木の道を南に走る。国道のポプラ並木の道は舗装されてしまっているが、横道には未舗装の昔ながらの道が残っている。朝日が上がっているが砂埃で月のように見える。
古いポプラ並木の道
山羊を連れたウイグル族のおじさんがポプラの下枝を長い柄のついた釜で切り落として山羊に与えていた。ポプラ並木は国の財産なので切ることはできないが、下枝を落とすことくらいは黙認されているのだろう。
ポプラの葉を食べる山羊
8時15分葉城を通過する。この先はゴビ砂漠になり土と砂利の乾いた世界になる。8時55分三叉路に出た。この道を右折するとチベットに行く。距離は1070kmだが、舗装されているのは50kmだけで途中に6780mの峠があるので通り抜けるのに1週間かかるという。たいへんな道だが一度行ってみたいものである。
チベットへ行く道
やがて砂だらけの砂漠になる。風が強く道路の上を肌色の砂が流れていく。
砂が流れる道路
オアシスが次々と現れるが1分も走ると通り抜けてしまう。オアシスではブドウや棉やトウモロコシが栽培されている。
ブドウ棚
12時10分墨玉河を越える。この後は大きなオアシスになり墨玉県という大きな町がある。ここから道幅が広くなって緑豊かな道がホータンまで続く。13時15分ホータン賓館に到着、すぐに昼食をとり、客室に行って一休みする。
ホータン賓館
14時30分、マイクロバスに乗って50km先のマリクワト故城に向かう。ガイドはウイグル族の女性のグリさんで日本人と白人のハーフのような顔をしている。空港へ向かう舗装道路を10分ほど走った後左折して未舗装の凸凹道に入る。さらに20分ほど走ると左手に白玉河が見えてきたのでバスを停めて写真を撮る。
白玉河
15時10分メリカート村に到着、ここでバスからロバ車に乗り換えてマリクワト故城に向かう。我々の人数よりも待っているロバ車のほうが多く、客の取り合いで大もめになる。当初1台に4人乗る計画であったが、2人乗りにしてロバ車の数を増やして決着がつく。
集まった村人
ロバ車は少年や少女が操っていて、停まりたがるロバの背中を細い棒で叩いて先に進ませる。砂埃がひどいので写真を撮るとき以外はカメラをビニール袋にしまっておかなければならない。
ロバを叩く少女 ロバ車
15分ほどでマリクワト故城に到着した。マリクワトのマリクは王、ワトは栄えるという意味で、10世紀頃ウテン国の夏の離宮として建てられたがイスラム教徒との戦いで破壊された。遺跡には長さ10km、幅2kmの範囲にわたって仏教寺院、住宅、墓地の跡が広がっている。
マリクワト故城
建物は日干し煉瓦で造られているため風化が激しく当時の姿を思い起こすことは困難である。
日干し煉瓦の建物跡
遺跡の脇に白玉河が流れていて河原にたくさんの白い石が転がっている。この石の中に玉(ギョク)が混じっているというので皆で玉探しをする。対岸にも地元の人が玉を探している。玉は洪水の後に見つかるそうだが、今の時期は見つかる可能性は非常に低い。
白玉河 玉探しをする人
来た道を引き返し17時40分ホテルに到着した。部屋に入って靴を脱ぐと靴の中も靴下の中も砂がたっぷり入っている。ズボンも砂で白くなっているので洗濯した。乾燥しているので夕方に干しても朝までにすっかり乾いてしまうのだ。