シルクロード旅行記
11日目 シルクロード列車でクチャ(庫車)からトルファン(吐魯蕃)へ
今日はクチャからトルファンまで天山山脈を越えるシルクロード列車の旅である。23時50分ホテルを出発、気温は11度と低く星空がきれいだ。10分ほどでクチャ駅に到着、K888列車に乗り込む。我々が乗った車両は2階建ての寝台車で、2段ベッドが2つ入った1階のコンパートメントに4人ずつ乗り込んだ。2階建てなので天井が低く上側のベッドは起き上がると頭が天井にぶつかってしまいかなり窮屈であった。
K888列車 車内通路
0時50分、定刻に列車は発車した。プラットフォームを抜け出るまでは非常にゆっくりで、揺れがないので外を見ないと走っていることがわからないくらいであった。
4時25分コルラ(庫爾勒)駅に停車、中国の列車はベルなどを鳴らさず発車するので車外に出ると乗り遅れの危険があるが、車掌がプラットフォームに降りていたのでこちらも下りた。
コルラ駅
6時焉耆(エンキ)駅に停車、冷たい風が吹いていて車掌は外に出ないでドアーの内側で震えている。周りの山の頂には新雪が積もっている。
焉耆駅 焉耆駅からの眺め
6時15分朝日が昇り、山の頂が赤く染まる。列車は山に囲まれた平原を進む。時々放牧された羊の群が見える。
羊の群
6時30分、山の中に入り谷川沿いに進む。
谷川
7時10分パロンタイ(巴輪台)駅に到着した。高度計は2025mを示している。この後高度がどんどん上がり雪が山裾の方まで下りてきた。
車窓の風景
やがて雪は深くなり、スキーができそうなほど積もっている。
雪景色
8時に食堂車に行き朝食をとる。食堂車からの眺めは素晴らしくいつまでも居たいくらいだ。
食堂車の中 朝食
8時28分トンネルに入る。高度計は2960mを示している。このあたりが新疆鉄道の最高地点になる。6分ほどでトンネルを抜けると雪が少なくなっている。天山山脈を越えたのだ。やがて左手に高架線が見えてき。別の線路のように見えたが列車はぐるっと回って高架線の上に出た。ここは写真を撮るのに絶好な地点だが窓が開かないのでガラス越しに撮るしかない。
高架線
この後、列車はどんどん高度を下げ雪が消えてポプラ林が現れてきた。
ポプラ林
11時、魚児溝駅に到着10分間停車するので外に出る。高度計は740mを示している。
魚児溝駅 K888列車
停車中に昼食の時間になり食堂車に行く。朝食と違いかなりボリュームのあるメニューだ。
昼食
13時20分トルファン(吐魯蕃)駅に到着、クチャから走ってきて待っていてくれた雷さんのバスに乗り込む。高度は815mになっている。トルファンの高度は-100mということになっているが、トルファン駅とトルファンの市街とは50kmも離れているのだ。
駅前で同行の方がビデオを撮りながら歩いて2段の階段を踏み外し転倒してしまった。前回の旅行で若い女性が段差を踏み外して足首を骨折してしまったので心配したが、日頃ウォーキングをしていたのが良かったのか大事に至らなかった。私も周りの景色に気をとられて段差を踏み外すことはよくあるが、競歩の練習をしているおかげで膝ががくんとするだけで倒れるようなことはなく、たまに足首をひねることもあってもそのときだけの痛みにとどまっている。怪我を防ぐには日ごろの運動が大事だとつくずく感じた。
トルファン駅
トルファンに向かう途中でブドウ園とカレーズの観光をする。バスを降りてブドウ園の中に入ると長いブドウ棚があり青いブドウがたわわになっていた。
ブドウ棚
ブドウ棚の手前にはカレーズがあり天山山脈の水が流れている。ブドウ棚の先にはカレーズの地下の状態を眺められるようになっている。
カレーズ
ブドウ園の中にお土産屋さんがたくさんあり民族衣装を着たウイグル族の娘さんがいたので写真を撮らせてもらう。ドライフルーツの店も並んでいて干しブドウが1kgで10元(140円)という安いものがあり試食すると甘くておいしかったので帰りの荷物が重くなってしまうのにまた買ってしまった。。
ウイグル族の娘さん
15時10分今夜の宿トルファン賓館に到着した。3星ホテルだが4星に近いトルファンNo.1のホテルである。高度計は-50mを示している。
トルファン賓館
ホテルで一休みした後ホテルの周りを散策する。ホテルの前はブドウ通りになっていて2kmもブドウ棚が続いている。しかし1房もブドウがついていないのはさびしい。ブドウ通りの端まで歩いたあと引き換えし、ブドウ通りに面している人民広場に出る。10haくらいの大きな広場で中央にはスタジアムがあり舞台で女性たちがコーラスをしていた。端のほうにはブドウ娘の像が建てられブドウの名産地であることをアピールしていた。