ナミビア旅行記
5日目 ウィントフークからマルタホーへ
今日は陸路マルタホーまで移動する。6時半にモーニングコールで起こされ、スーツケースをパッキングしてから7時にレストランへ行くと、なんとまだ6時だという。南アフリカとナミビアでは1時間の時差があるのだが添乗員をはじめ誰も気づかなかったのだ。時間が余ったので30分ほどホテルの周りでウォーキングをする。ダイエットしているのに外国に来ると気が緩んで毎日大食いしてしまう。これぐらい歩いても焼け石に水だが、やらないよりはましだ。
出発を7時45分に変更し、ロビーで待っていたら同じ時間帯に出発する3つのグループのスーツケースがごちゃ混ぜになってしまいなかなか揃わない。ようやく揃ってバスに積み込もうとしたら今度はバスのトランクルームの鍵が故障して開かない。この修理にまた時間を費やし、8時55分になってようやく出発できた。
潅木がまばらに生えた草原の中の未舗装の道を東に進む。道の両側にはフェンスが続いている。右側のフェンスは低く左側のフェンスは高いが、右側は家畜を囲い、左側は野生動物を遮っているのだという。
未舗装の道路
道の両側には風車があちこちに立っている。地下水を汲み上げているのだ。この風景はオーストラリアの乾燥地帯にそっくりである。
風車
1時間少々走ってリオボースの町のガソリンスタンドでトイレ休憩をとる。売店で2リットル入りのグァバジュースが14.25ナミブドル(160円)と思いのほかに安かったので買ったが、量が多過ぎて飲んでいるうちに口の中に甘さが染み付いて持て余してしまった。
ガソリンスタンド
このあと右折して南に向かう。小雨が降ってきたが乾ききった地面にすぐ染み込んでしまう。このあたりではこの時期雨が降るのは珍しいという。道端に山羊飼いがいたが山羊は20頭くらいしかいない。これくらいの山羊で生活するのでは大変だ。
草原のあちこちに風化されて角のとれた丸い岩が転がっている。オーストラリアのデビルスマーブルにも丸い岩がたくさんあるが、自然とは不思議なものだ。
丸い奇岩(拡大)
11時45分リットオークの町を通過、この先のT字路で右折し、右手に山、左手に草原を見ながら西へ向かって走る。このあたりは大きな1つの牧場の中で、牧場主に雇われた労働者がバラックに住んで山羊の世話をしている。
12時15分前方にナウクルット山脈の山々が見えて来るとT字路に出てここで右折する。
ナウクルット山脈(拡大)
12時50分ソリターレの町で昼食の弁当を食べる。空は晴れ上がっているが標高が1100mあるので肌寒い。
お弁当
道路の両脇の木にときどき大きな鳥の巣が見える。数十羽の小鳥が共同して作った巣で、下の方にはたくさんの巣穴が開いている。
小鳥の巣(拡大)
巣の下には鳥の糞の山ができていて丸こい後ろ足の長い甲虫が歩き回っていた。この甲虫はこれ後も沙漠の中ではよく見かけられた。
後ろ足の長い甲虫
このあたりからスプリングボックやダチョウを見かけるようになった。ダチョウは若いうちは集団で生活しているが、成長すると単独で行動するようになる。オスは羽が黒いが、メスはこげ茶色をしている。
ダチョウの群れ(拡大)
14時50分ナミブ国立公園に入る。ナミブ国立公園は南北2000km、東西200km、面積500万ヘクタールでアフリカ1の広さだという。15分ほどしてセスリウムに到着、ここでセスリウムキャニオン入域の手続き中にバスのガソリンタンクがもっているのが発見された。未舗装の凸凹道を走っているとき、跳ねた石がタンクにぶつかって亀裂が生じたのだ。みるとポタポタポタと連続的にガソリンが滴り落ちている。簡単には直りそうにないのでとりあえずもれるままで走らせて、クイセブキャニオンへ向かう。
クイセブキャニオンはサンハップ川が造った渓谷で30m〜50mの深さがある。さっそく谷底に下りる。今は乾季なので水はないが、上の方の木に流れてきたごみが引っかかっているので雨季にはそこまで水か来ることがわかる。谷底は砂地で、幅が10mくらいあり平坦で歩きやすいが両側の崖はほぼ垂直でオーバーハングしているところもあり、もろい地質で穴だらけなので落ちてこないか心配になる。ただ高さがあまりないので迫力はたいしたことない。
ごみの引っかかった木 クイセブキャニオン(拡大)
いったんキャンプサイトに戻り、近くの修理工場に立ち寄ったが直せないというのでそのままホテルに向かうことにし、18時30分ハマーシュタインレストキャンプに到着した。客室は数棟に別れておりロッジの周りは原野で、うっかり出歩くと野生動物に襲われそうだ。実際イボイノシシなどがよく敷地内を歩いているという。
ハマーシュタインレストキャンプ ロッジ周辺の景色(拡大)
日が沈むと周りは真っ暗になり星空が美しい。微粒子を散りばめたような天の川や南十字星が頭の上に輝いている。