ジンバブエ旅行記
3日目 ビクトリアフォールズ観光とチョベ川クルーズ
7時50分ホテル発、ビクトリアフォールに向かい10分ほどで入場口に到着した。ビクトリアフォールはナイヤガラ、イグアスと並ぶ世界3大瀑布の1つで、6つの滝からなっている。水量は雨季には毎分5億トンもあるが、乾季には50分の1の1000万トンに落ちてしまう。
入場口 案内図
滝に沿って遊歩道がありジンバブエ側からは5つの滝が見られる。往復で1時間半ほどかかるので歩く前にトイレに行くと入り口の前に象の頭骨が置いてあった。象は見慣れてしまっていてあまり大きさを感じなくなってしまっていたが、そばで頭骨を見ると改めて大きさに驚かされる。
象の頭骨
まず、最左端にある悪魔の滝に向かう。展望台に立つとものすごい水煙りでカメラのレンズにすぐ水滴がついてしまう。悪魔の滝の前にはビクトリアフォールの発見者リビングストンの像がある。リビングストンは1855年11月16日ザンベジ川を通って中央アフリカに抜けるルートを探しているときにこの滝を発見した。
悪魔の滝 リビングストン像
遊歩道を歩いていくと崖淵にたくさんの展望台があり同じ滝をいろいろの角度から眺めることができる。しかしどの展望台も水煙りがすごいうえ、立ち木に邪魔されたり、崖淵まで身を乗り出さないと下の方が見えないなど滝の全体像を見られないのは残念だ。
悪魔の滝の左側にはしばらく滝のない部分が続く。ここは上から見ると島になっていて、この島にリビングストンが探検中に宿泊したなのでリビングストン島と呼ばれている。
やがて落差93mのメインフォールの前に出た。この滝も山の斜面の陰になって全体が眺められない。自然保護との兼ね合いもあるが、展望台の上には屋根をつけ、雑木の枝くらいは切り払ってもらいたいものだ。
メインフォール(拡大)
メインフォールを過ぎると遊歩道は雨の森に入る。メインフォールの水煙が舞い上がったあとこの森で落ちてくるのだ。晴れているのにまるでスコールのようだ。今は乾季だがそれでもこれだけ落ちてくるのだから雨季はすごいことだろう。この地方の降雨量は年間600〜700mmしかないが、滝からの水滴は320,000mmも落ちるという。
雨の森を通り抜けるとレインボーフォールに出る。最大落差は108mある。水が幾筋にも別れて落ちているが、雨季には全部つながってしまうという。
レインボーフォール(拡大)
遊歩道を進んでいくと崖淵に出て行き止まりになる。デンジャーポイントという立て札があり、対岸はボツワナである。
デンジャーポイントからの眺め(拡大)
デンジャーポイントから5分ほど歩いた所にボツワナとの国境にかかる鉄橋がある。1903年に建設された鉄道、自動車、人用の橋で、長さは200m、高さは111mある。中央の部分にはバンジ-ジャンプに使う紐がぶら下がっているが誰も挑戦していなかった。
国境の鉄橋
遊歩道の脇にイボイノシシがいた。土をせっせと掘り返していたが、我々が大勢で眺めていても全然気にしない。木の上にはくちばしの長い鳥が見える。
イボ猪
ホテルに戻る途中、道脇にたくさんのバオバブの木が生えていた。大木があったので下車して写真を撮る。この木は高さが35mもあり、樹齢は2000年以上と推定されている。
バオバブの大木(拡大)
ホテルに戻って小休止した後、ジンバブエに向かう。12時国境に到着、ジンバブエの出国の手続きを終えた後バスでボツワナ側に行き入国の手続きをする。手続きはいずれも簡単に済んだが、ボツワナに入国するとき、人は靴を車はタイヤを消毒しなければならない。有害な生物や微生物が入ってくるのを食い止めようとしているのだが、国境が長く接していてたくさんの動物が出入りしているのにどれだけの効果があるのだろうか。
ジンバブエの国境ゲート ボツワナの国境ゲート
国境を出てしばらく走ると道端の林の中に象がいた。始めてみる野生の象なので皆大興奮である。動物園の象の肌は灰色だが、野生の象は黒く見える。
野生象
12時40分今夜の宿のモワナ サファリロッジに到着した。チョベ川のほとりにあるリゾートホテルである。早速昼食をとる。ここもビュッフェ式であったが、レストランの客の半数以上が黒人であったのは意外であった。ボツワナのホテルにボツワナ人が泊まるのは当然とはいえ、彼らの低賃金ではとてもホテルには泊まれないと思っていたのだ。
モワナ サファリロッジ
チョベ川
この後チョベ川のクルーズに出かけるが、出発の時間までホテルの敷地内をぶらつく。庭には見慣れない花がたくさん咲いていて目を楽しませる。
15時30分ホテルの裏手からクルーズ船に乗る。チョベ川は川の中央が国境になっており、ボツワナ川の岸には樹木が生い茂っているがジンバブエ側は草原になっている。ボツワナは自然保護に力を入れているが、ここにもその成果が表れている。
ホテルの船着場
船は10分ほどでチョベ国立公園に入る。岸には野牛やカバの姿が見られ、ザンベジ川と比べるとはるかに動物が多い。
アフリカ野牛 カバ
岸辺には首の長い黒い鳥がとまっている。蛇鳥で体を水中に沈め首だけ出して泳ぐ変わった鳥である。そのほかカワセミや名の知らぬいろいろな鳥が見え、自然の豊かさを感じる。
蛇鳥
カワセミ 水鳥
遠くのほうに象の群れが見えた。ここの象も真っ黒だ。食事を終えて休んでいるのだろうか、じっとして動かない。
象の群れ(拡大)
ワニがあちこちで見える。手を出せば触れる距離に船が近づいても動かない。じっと眠っているようにしているが、ときどき目を開けて周りを伺っている。獲物が油断して近づくのを待っているのだ。
ワニ
川岸で寝そべっている1頭のワニに船が近づいたとき突然逃げ出した。ガニマタなのに信じられないようなスピードで、こんなスピードで飛び掛ってこられたら逃げようもない。
逃げるワニ
大きなトカゲも歩いていた。トカゲの動作も遅いが獲物に飛び掛るときはすごいスピードなのだろう。
大トカゲ
アンテロープの仲間もよく見られる。彼らは群れをなしていて別の種のアンテロープと一緒にいることもある。
スプリングバック(拡大) ウォーターバック(拡大)
インパラ(拡大) クードゥー(拡大)
象の群れが岸辺で草を食べていた。象が通った後は釜で刈ったように草がなくなっている。すごい大食だ。船を岸に乗り上げて見物する。象と船との間は10mもない。もし突進してきたらあっという間に船ごとつぶされてしまう。しかし象は私たちを気にせず食事に専念している。このあたりの象は人間に慣れているのだろう。
草を食べる象(拡大)
象の群れを初めて見たときは感激したが、象の群れはあちこちで見られたので終いにはああまた象がいたという程度になってしまった。
象の群れ(拡大)
遠くにキリンがいたが船では近づけないのが残念だ。
キリン
トイレ休憩のため上陸する。ほかのグループもいたのでここはライオンの来ない安全な場所なのだろう。
クルーズ船 水辺の風景(拡大)
夕日が沈む少し前に象が川を渡っている場面に出会った。象は川底を歩いていて体が水中に没するとシュノーケルのように鼻先を水面から出して泳ぐ。陸に上がったあとは遅れた象を待って全体が揃ってから歩きだした。
川を渡る象の群れ(拡大)
引き上げる途中、日が沈んだ。チョベ川のクルーズはたくさんの動物を見られたうえ、夕日まで見られたのだから昨日のザンベジ川のクルーズよりはるかに良い。