インド旅行記

 9日目  アルチからレーへ
(リキル ゴンパ、バスゴ ゴンパ、フィアン ゴンパ観光)

 今日は出発時間が遅いので朝食後アルチ寺を見に行く。アルチ寺は何回見ても新鮮な驚きを感じる。

 10時10分にロッジを出発し、最初にリキール ゴンパに向かう。乾燥地帯を40分ほど走るとゴンパが見えてきたので車を停めて写真を撮る。遠くには雪を被った山が見える。海抜が5000m以上ありそうが、このあたりでは名前のない只の山である。


リキル ゴンパ(拡大)

 足下を見ると気づかずに踏みつけてしまいそうな背の低い草が小さな花を咲かせている。私は派手な園芸品種の花よりこういう可憐な花に惹かれる。

 
野草の花

 さらに10分足らず走ってリキール ゴンパに到着した。リキール ゴンパはゲルク派に属し、12世紀にラワン チュルゲが瞑想の場所として建てたのが始まりである。14世紀にツォンカパの弟子ギルプ チャプツェンの弟子ラマンロトスがタックバムル王の援助を得て建てた。現在座主のダライラマ14世の弟ンガリ リンポチェ以下85人の僧がいる。12月末に祭が行われ、ラダック1,2の大きなタンカが懸けられる。


リキール ゴンパ

 集会堂に入ると僧が座る席に黄土色の衣が置いてあった。ゲルク派の本山チベットのタシ ルンボ寺に見習ってこの寺でも暖かいコートを着て座るのである。

 
集会堂              集会堂の内部

 集会堂の中央にはダライラマの法座、その左にはンガリ リンポチェの法座、右にはルツェ リンポチェの法座が置かれている。また、集会堂の入り口脇には勤行中の僧を監視する僧の椅子が置いてある。

 
ダライラマの法座

 正面には3世仏とチョー シャカムニ、その右にツォンカパと2大弟子、左には亡くなった僧を祀る土の仏塔、阿弥陀如来を祀る銀の仏塔、十一面観音菩薩を祀る金の仏塔が並んでいる。

  
釈迦如来         チョー シャカムニ         ツォンカパとニ大弟子

 壁画の前に丸く巻かれた白い紙ガ置いてあった。この紙は仏塔の中に入れるもので、オム マニ パドメ フームという真言が数千万も印刷されている。

 
壁画                お経のロール紙

 次にライブラリーに入る。ここには非常に重要な特別なお経が収納されている。部屋の正面には100年前に作られた十一面千手観音が祀られている。左の壁には釈迦如来と32仏、右の壁には16羅漢の絵が描かれている。窓枠に黒い象が頭の先から段々白くなっていく絵が描かれていた。瞑想を続けていくと心が清まっていく段階を示した図で、初めは雑念だらけの心も瞑想を続けているうちに平和な心になっていき最後には天に昇ることができるということを表している。

   
十一面千手観音菩薩         瞑想の過程の図

 上の階に上ると美しい壁画で埋め尽くされたお堂があった。10年前に造られたお堂で壁画は有名な絵師が描いたものという。表面に樹脂の膜が塗られていて窓の光が反射してうまく写真を撮れないのが残念だ。

  
ラモ                マハー カーラ             ツォンカパ
   
カーラ チャクラ          ヤマーン タカ             釈迦如来           セタバ

 部屋の奥にはヤマ、ヤマーン タカ、マハ カーラなどの護法尊とリキール ゴンパの守護尊セタパを祀った護法堂があるが入ることはできない。窓から覗くと仏像に布をがかぶせて見えないようにしてあった。


護法堂

 ゴンパの背後の丘には1998年に造られた高さ22.5mの金色に輝く弥勒菩薩像がある。像の中には大量のお経が入っている。

 
弥勒菩薩像         丘からの眺め

 12時30分にリキル ゴンパを出発、次の目的地バスゴ ゴンパに向かう。30分ほど走るとバスゴ ゴンパが見えてきたので車を停めて写真を撮る。


バスゴ ゴンパ遠景(拡大)

 このあと5分ほど歩いて河岸に出て清流の音を聞きながら昼食をとる。メニューはホテルのランチボックスと日本から持ってきたレトルトの五目釜飯、現地調達の洋梨であった。かなりの食べ出があったが、体調が良くなったので全部平らげてしまった。


河岸の食事
 
お弁当            洋梨

 周りにはいろいろな野草が花を咲かせていて目を楽しませてくれる。

 
野草の花
  

 食後車で5分少々坂道を登るとバスゴ ゴンパに到着した。


バスゴ ゴンパ

 集会堂に入ると15世紀にツマム ナムギャル王によって作られた土の弥勒菩薩像、16世紀に作られた弥勒菩薩、文殊菩薩が祀られている。

  
弥勒菩薩               弥勒菩薩              観音菩薩

 壁は釈迦如来像や釈迦如来の一生、薬師如来、観音菩薩、白ターラや高僧の絵で埋めつくされている。質の高い壁画であるが雨による痛みが激しい。

 
釈迦如来           高僧

 天井には仏の衣のデザインが描かれている。


衣のデザイン

 したには弥勒堂があり17世紀にセムゲ ナムギャル王が父親のために造った金と銅製の弥勒菩薩の像が祀られている。大きな像なので顔が2階の位置になり下の方から覗きこまないと見えない。このお堂には金と銀と山珊瑚の粉を使って手で書いたお経が残っている。全部で350冊あったが大部分はドクラ軍が侵入したときに失われてしまった。草から作った硬い紙なのでドグラ軍は瓦の代わりに使ってしまったのだ。

 

 
弥勒菩薩

 次にフィアンゴンパに向かい1時間ほど走ると丘の上にゴンパが見えてきたのでまた車を停めて写真を撮る。遠くには雪に覆われた高い山が見える。ストックカングリ山という6000m級の山だ。

 
フィアン ゴンパ遠景(拡大)           ストックカングリ山

 さらに5分ほど走りフィアン ゴンパに到着した。フィアン ゴンパは16世紀に建てられたディクン カーギュ派の寺で現在チョルデン リンポチェ以下65人の僧がいる。

 
フィアン ゴンパ       ゴンパからの眺め(拡大)

 集会銅に入ろうとすると猛烈な熱気に襲われた。今夜は満月なので3人姉妹が集会堂の前室で灯明を燃やしているのだ。1つ1つの灯明の熱はたいしたことはないが数百という数になると大変な熱を出す。ちょっと通り過ぎるだけでも暑いと感じるのに長い時間番をしているのだから大変である。


灯明に火をつける女性

 集会堂には阿弥陀如来、金剛サッタ、十一面千手観音菩薩、釈迦如来、大日如来、弥勒菩薩、キョバ ジクテン ゴンポを始めとする祖師像が祀られていた。

  

  

 最後にレーに到着した日に1人で登ったツェモ ゴンパに寄ってからホテルに向かい、18時40分到着した。近くのホテルで民族舞踊をしているというので急いで出かける。3日前と同じ踊りであったが場所が広いのでゆっくり見られた。

 
ラダックの民族舞踊

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