ポルトガル旅行記

6日目 エルヴァス、カステロ・デ・ヴィデ、マルヴァオン観光

 今日の午前中はエルヴァスの市内観光と子供のカーニバルを見学し、午後はカステロ・デ・ヴィデとマルヴァオンを訪問した。

ポルトガル旅行コース:エルヴァス〜カステロ・デ・ヴィデからマルヴァオン

 風邪をひいてしまったらしく頭痛がして鼻水が出るので朝の散歩はやめにして朝食後出発の時間までベッドに入って休む。10時ホテルを出発、空は曇り、通りにはガスがかかっている。今日は子供のカーニバルがあるので旧市街は車両の通行禁止になっており、歩いて市内を観光する。町の門をくぐって旧市街に入り17世紀に作られたミセ・リコルディア噴水の脇を通って町の中心にあるレプブリカ広場に行く。

 広場に面して元大聖堂であったノッサ・セニョーラ・ダ・アスンサオン教会がある。この建物はリスボンのベレムの塔を手がけたフランシスコ・アルダによって16世紀に設計された。フランシスコ・アルダは教会の建て方を知らなかったのでまるで要塞のような外観になっている。

 
ノッサ・セニョーラ・ダ・アスンサオン教会(拡大)         身廊(拡大)

 身廊の片隅にキリストの顔が浮き出ているという大理石が祀られていた。そう思ってみると確かに石の左下にキリストの顔が見える。もっとも誰もキリストの顔を見たことはないのだからいい加減なものだ。


キリストの顔が浮き出た大理石

 子供のカーニバルが始まったので見物する。幼稚園児から小学生くらいの子供たちがグループごとに同じ仮装をして行進している。付き添いの大人も同じ格好で歩いているが、子供の頃を思い出しながら歩いているのだろう。

 
パレード
 
パレードの子供

 見物に来た子供たちも思い思いの仮装をしていて、こちらを見るのも楽しい。

 
見物の子供

 パレードが終わった後、再び歩いて町の中を観光する。ノッサ・セニョーラ・ダ・アスンサオン教会の脇の坂道を登っていくとサンタ・クララ広場に出た。広場の中央には罪人を見せしめに吊るしたペロウリーニョが立っている。


サンタ・クララ広場とペロウリーニョ(拡大)

 ペロウリーニョに向かってノッサ・セニョーラ・ダ・コンソラサオン教会が建っている。16世から17世紀にかけて建てられた8角形の建物で同じ大きさの礼拝堂が7方向についている。天井には8角形のドームがついている。 

 
祭壇(拡大)                ドーム(拡大)

 このあと城壁近くにある城址に行く。スペインとの国境まで11kmしかないので城壁は非常に堅固な造りでスペイン側は星型にして角の多い構造にしてある。

 
スペイン側の城壁

 城塞を見た後イスラム時代に造られたエルバスで一番古い道を通ってレプブリカ広場に戻る。道端にアラブの時代の門が残っていた。

 
イスラム時代からの道(拡大)         アラブの門

 昼食はドン・ルイス・ホテルのレストランでとる。メニューはミックスサラダ、魚のフライとライス、フルーツだった。

 
ドン・ルイス・ホテル         魚のフライ

 ホテルの前にアモレイラの水道橋が横たわっている。この水道橋もフランシスコ・アルダが設計して1498年から1622年にかけて建設された。高さは41m、長さは7kmあり、アーチの数は843個もある。門にはエルヴァスの紋章が掲げられている。

 
アモレイラの水道橋(拡大)          エルヴァスの紋章

 食後カステロ・デ・ヴィデに向かい、2時間弱で到着した。17世紀から18世紀にかけて造られた時計台のある市庁舎の近くで下車して歩いていくとドン・ペドロ5世広場に出た。この広場に面してサンタ・マリア・ダ・デベサ教会が建っている。 

 
市庁舎(拡大)             サンタ・マリア・ダ・デベサ教会(拡大)

 坂道を登っていくと頂上に13世紀にディニス王によって造られたヴィデ城があった。


ヴィデ城

 城内には古いタペストリーが残っていた。

 
城内             タペストリー

 城壁からの眺めは素晴らしく、ドン・ペドロ5世広場やサンタ・マリア・ダ・デベサ教会そして赤屋根と白壁の民家が一望できる。


ヴィデ城からの眺め(拡大)

 ヴィデ城の見物を終えて坂道を下っていくと旧ユダヤ人街に出た。どの家も入り口はアーチになっている。シナゴーグの址もあった。内部は男用と女用の2つに分かれていて入り口が2つ別になっていた。


 旧シナゴーグ

 道を歩いていくと石で作られた洗濯板のついた桶や道祖神風の石像など思わぬ発見をする。

 
洗濯桶          ポルトガル版道祖神

 しばらく歩くとノッサ・セニョーラ・アレグーリア教会の前に出た。この教会には美しいアズレージョがあるが、鍵がかかっていて入れない。引き揚げようとすると鍵を持ったおばさんがやってきて開けてくれて中の説明をしてくれた。ずいぶん親切な人だなと思っていたら見終わってから手作りの人形などを広げてきた。お礼代わりになにか買わなければいけないかなと思っていたら他の人たちがたくさん買ってくれたので買わずにすんだ。

 
ノッサ・セニョーラ・アレグーリア教会            祭壇(拡大)

アズレージョ(拡大)

 旧ユダヤ人街の急な石畳の坂道を通って下る。途中の家の壁に石の輪が取り付けられていた。昔ロバをつないだ石環だという。

 
坂道(拡大)          ロバをつないだ石環

 下っていくと噴水のある広場に出た。この噴水はフォンテ・デ・ヴィラ(町の噴水)と呼ばれ16世紀に造られた町で最も古い噴水である。


フォンテ・デ・ヴィラ(拡大)

 ドン・ペドロ5世広場に戻ってしばらく自由行動した後、17時マルヴァオンに向かって出発し30分で到着した。マルヴァオンはスペイン国境のサン・マメ・デ山脈にある標高865mの山頂にある小さな村で、鷹ノ巣村と呼ばれるように山腹にへばりつくようにして家が建てられている。城壁の石造りの家の間の小道を通って山頂に上る。

 
小道             サンタ・マリア教会(拡大)

 山頂には13世紀にディニス王によって17世紀に建て替えられた城がある。

 
ディニス王によって建てられ城(拡大)              城壁(拡大)

 スペインとの国境まで5,6kmしかないので城壁からはマルヴァオン村ばかりでなくスペインのカステロ・ブランコの町まで見わたすことができる。

 
マルヴァオン村(拡大)              カステロ・ブランコ(拡大)

 18時10分マルヴァオンを出発、19時55分にポウサーダ・サンタルチアに戻った。今日も夕食はポウサーダでとる。メニューは前菜の盛り合わせ、トマトスープ、鶏肉の煮込み、デザートであった。


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