マデイラ島旅行記

10日目 エイラ・ド・セラード、モンテ、ドボガン、フンシャル市内、カーニバル観光

 今日はエイラド・セラードを見た後でフンシャルの市内を観光し、午後はカーニバルの見物をした。

 昨日風邪薬と頭痛薬を飲んだためか頭痛が治まり食欲が出てきた。30年以上ほとんど薬を飲まなかったので効き目が良いようだ。しかし、調子に乗って大食いしてしまったのはまずかった。

 8時半ホテルを出発、九十九折の急な山道を登っていく。少し登ると左手にワインの守護聖人サン・マルティーノを祀ったサン・マルティーノ教会が見え、その周りにはマデイラ島で一番大きい墓地がある。山腹には本土と同じような赤い屋根と白壁の民家が山の高いところまで続いている。道脇にはバナナ畑が多く見られる。

 
墓地         フンシャル郊外(拡大)

 30mもあるユーカリの林や地中海松の林の中を走り30分ほどでエイラ・ド・セラードの展望台に到着した。展望台は標高が1094mあり眼下には視野いっぱいに深い谷が広がり、谷底にはクラル・ダス・フレイラス村が見える。クラル・ダス・フレイラスとは修道女の避難場所という意味で、16世紀に修道女がフランスの海賊から逃れるため隠れ住んだ場所だったことに起因する。
 運動を兼ねて展望台の背後の丘に登ってみたら海は見えたものの谷の展望はあまり良くなかった。

 
展望台(拡大)                クラル・ダス・フレイラス村(拡大)

 近くにはマデイラ島の最高峰、標高1861mのピコ・ルイボと塔のような形をしたピコ・ダス・トレージュが見える。

 
ピコ・ルイボ(拡大)          ピコ・ダス・トレージュ(拡大)

 来た道を引き返しフンシャルの中心部に入る。まずサンタ・カタリーナ公園に行く。この公園には1425年に建てられ島で一番古いサンタ・カタリーナ教会がある。


サンタ・カタリーナ教会(拡大)

 サンタ・カタリーナ公園には世界各地のいろいろな植物が植えられている。マデイラ島は温暖なので島内で世界中の花が見られるという。

 

 
キャンデラブラ(燭台)というサボテン

コロの木
 
アフリカンチューリップ
 

 公園の一角にはコロンブスの像があった。碑にはコロンブスではなくコロンボと刻まれていた。コロンボが真の名前であるからコロンブスと言わずにコロンボというべきであろう。港からはサンタ・マリア号を復元した観光船が出ている。

 
コロンボ像              観光船

 公園を通り抜けたところの交差点にエンリケ王子像があり、中央のロータリーには天測儀をかたどった噴水があった。

 
エンリケ王子像          天球儀の噴水

 サン・ロレンス宮の前に出るとパウロ2世の像が立っていた。ファティマを訪問する前日の1991年5月12日にマデイラを訪れたことを記念して建てられたものである。カトリックの国ではローマ法王が訪問するということは大変な出来事なのだろう。


パウロ2世像

 マデイラ島には自治政府があるので議事堂がある。建物の側面にはマヌエル様式の入り口が残っている。

 
議事堂              マヌエル様式の入り口

 議事堂の近くに大聖堂がある。この大聖堂は16世紀の初めにポルトガル本土以外で最初に建てられたもので、島の過ぎを用いて16世紀に造られたイスラム様式の天井はオリジナルでポルトガルで最も見事な天井と言われている。バロック様式の祭壇は18世紀のものでポルトガル人の画家によって描かれた絵が残っている。フランドルの工房で作られた木製の椅子も残っている。

 
大聖堂(拡大)           大聖堂内(拡大)
 
天井(拡大)           祭壇(拡大)

 次にラヴラドーレス市場を訪れる。ここには花、野菜や果実、魚の売り場がある。花売り場には南アフリカのプロテアや極楽鳥花、蘭、フラミンゴフラワーなどが並んでいた。

 
花売り場              プロテア

 果物もチリモア、マンゴー、パパイヤ、バナナ、イングリッシュトマト、フィロデンドロ、アボガドなどが並んでいた。マデイラ島ではパイナップル以外の果物は全部作っているという。

 

 魚市場には太刀魚によく似たシュパーダという深海魚が売られていた。鋭い歯と大きな目をもったこの魚は1800mの深さに棲息し150本の針をつけた釣り糸を船上から垂らして釣り上げるという。

 
シュパーダ

 この後モンテと呼ばれる山の上の村に登る。ここには15世紀末に建てられた聖母教会がある。この教会は1748年の地震で壊れ1818年に建て直されている。内部にはオーストリア最後の皇帝カール1世の墓がある。カール1世は1921年にマデイラ島に来てリッツホテルに滞在し、1922年36歳の若さでモンテで亡くなっている。

 
聖母教会(拡大)        聖母教会祭壇(拡大)

聖母教会からの眺め(拡大)

 帰りはドボガンに乗って2kmの急な坂道を下る。ドボガンは木のソリの上に籠を載せたもので19世紀頃から作物や人を乗せるために使われていた。スタートのときは紐で引っ張るが坂道になるとソリの上に乗っ足で地面を蹴って加速する。スピードは買い物自転車くらいだが、カーブするとき塀にぶつかってしまいそうな感じがして結構スリルがある。途中で写真を撮られたが、下に着いたときにはできあがっていたのにはびっくりした。10ユーロというので記念に買った。

 
ドボガン

 昼食はPARARAISO IMPERIALというレストランでとる。野菜スープ、エスペターダ(月桂冠の木の枝に刺した牛肉の串焼き)、フルーツサラダであった。ミーリョ・フリトというトウモロコシの粉のフライが出た。ニンニクの入ったフランスパン風のパンがおいしかったが、串焼きの牛肉が固くて顎が疲れてしまった。


エスペターダ

 午後は自由行動になり、思い思いにカーニバルを見物した。パレードの開始を待って道端には仮装した見物人が座っている。

 
仮装した見物人
 
仮装した見物人

 16時からカーニバルのパレードが始まった。このカーニバルは今回の旅の呼び物であり大いに期待していたのだが、花自動車はおろか鼓笛隊もなく、玩具屋で売っている仮面などで仮装した人々がだらだら歩くだけのしまりのないパレードが多くてがっかりした。パレードを見るより見物人を見るほうが面白いくらいだ。

 
パレード

 カーニバルが終わった後、市庁舎前広場に集合してホテルに戻る。


市庁舎前広場(拡大)

 夕食はマリーナの前にあるレストランSOLAR Da SANTOでとった。メニューは魚のスープ、魚のエスペダータ(串焼き)、パッションフルーツのプッディングであった。

 
マリーナ(拡大)           レストラン
 
魚のスープ      魚のエスペダータ

プッディング

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