ミャンマー旅行記

2日目 ヤンゴンからホマリンを経てタマンティへ

 今日は飛行機でホマリンまで移動したあと船に乗ってナガランドの入り口タマンティへ行く。

 マンダレー行きの特別便の出発が早いので4時20分にホテルを出る。25分ほどで空港に到着したが、まだ係官が来ていない。お弁当を食べながら待っていると日本人の女性がトントンさんに話し掛けてきた。ご主人がヤンゴンに転勤したので一緒にヤンゴンに住んでいるという。この方もナガ新年祭を見に行くのだ。私はカメラやビデオを首にぶら下げてそばに立っていたが真っ黒に日焼けしているので日本人とは思わなかったという。

 6時10分、マンダレー行きのミャンマー航空の特別機に乗り込む。必しぶりに乗るプロペラ機だ。乗客はナガの新年祭に行く人ばかりで大部分は欧米人だが日本人もほかに3人乗っている。2人は60代の男性だが1人は驚いたことに20代の女性だ。トントンさんの話では今回ナガランドを訪れる観光客は174人で5人の日本人以外はすべて欧米人である。日本人の海外旅行客が増えたといっても辺境の地になると欧米人にはとても及ばない。


特別機

 6時23分離陸、1時間20分ほどのフライトでマンダレー空港に到着した。ここで20分近く待機し8時23分に離陸、眼下には白いパゴダがたくさん見える。1時間ほどしてホマリン空港に着陸した。空港といっても滑走路と建設中の管制塔と小さな建物以外なにもない。

 
ホマリン空港         建設中の管制塔と建物

 タラップを降りたあと泥道を歩いて休憩所に向かう。ここで兵士の検査を受け、お茶を飲んだあとジープに分乗して港に向かう。


休憩所へ向かう人たち

 牛車が通っている赤土の凸凹道を5分ほど走るとチェンルエン川のほとりに到着し、船着場まで3分ほど歩いて船に乗り込む。水の抵抗を少なくしようとしているのか非常に細長い船でトイレに行くには20m近くも細い船べりを伝わっていかなければならない。 

 
船着場への道                ホマリン港

 10時30分出港、細長い舟だけにスピードは速く20ノット以上出ているだろう。川岸には野菜を洗ったり洗濯をしている女の人の姿や村の家が点々と見える。岸に小さな櫓が見える。砂金を採っているのだ。

 
川岸の村              砂金採り

 3時間ほどでタマンティに到着、長い階段を上って通りに出る。階段の途中までは木や草が生えていないのは雨季には相当水位が上がるのだろう。

 
タマンティの船着場         船着場前の通り

 100mほど歩くと今夜泊まるゲストハウスに到着した。ゲストハウスといっても学校の建物に仮設のベッドを取り付けて宿泊所にしているだけである。

 
ゲストハウス入り口                 宿泊所内部

 荷物を置いたあと早速昼食をとる。ブッフェ式でなかなか良い味だ。ヤンゴンのホテルから調理人を連れてきているのだという。

 食事中に面白い話を聞いた。タマンティにはかってタマンチャという超能力者がいて魂を虎の身体に入れて虎を操って動物を狩った後自分の身体に戻り、動物を置いた場所を周りの人に知らせるのだという。話を聞いた人がその場所に行くと確かに獲物があるという。タマンチャに操られた虎の足跡には指が5本あり、この虎が猟師に殺されるとタマンチャも同時に死んでしまうという。

 
食堂                 料理

 ゲストハウスの周りには久しぶりの外国人を見ようと子供たちが集まってきた。外国人は特別許可を受けないとタマンティに入れないのだ。ここにはマクリナガ族が住んでいるが顔は日本人とそっくりだ。

 
マクリナガ族の子供

 一休みした後、近くの村を見に行く。15分ほど歩くと藁葺き屋根で、編んだ竹の壁の民家が並ぶ通りに出た。物置の柱には魔除けのミトン牛の頭骨と角が懸けられている。ミトン牛は野牛に近い牛で非常に気性が荒い。庭先には丸太をくり貫いた太鼓が置いてある。かってはこの太鼓を叩いて遠くの村に緊急の事態などを知らせていたのだ。

  
民家(拡大)             ミトン牛の頭骨と角           丸太の太鼓

 機織りをしている女性をよく見かける。ナガ族はショールを身につけているが、このショールを織っているのだ。この村の人は衣食住すべて自給自足である。

 
機織り          ショール 

 刺青をしているおばあさんがいた。顔、腕、脚とあちこちに入れている。若いころは刺青を入れることがおしゃれだったのだろう。刺青は大分前から禁止されているので年配の人にしか見られない。

 
刺青をしたおばあさん(拡大)         脚の刺青 

 ナガ族はかって首狩りをしていた。首狩りは大分前から禁止されているが、それでも1991年に15人の首が狩られる事件が発生した。犯人たちは逮捕されて2年間刑務所に入ったが、そのうちの1人が出所後この村に住んでいて胸に首を狩ったときに入れた刺青をしているというので見せてもらおうと思ったが、残念ながら畑から戻ってこなかった。首を狩った人たちはナガ族の間では人殺しではなく英雄と見られている。

 お茶屋で休んでいると近くの男がショールをもってきた。宝貝を縫い付けてある見事なショールだが、値段を聞くと30万チャット(35,000円)と言ったので驚いた。年に1回のチャンスしかないのでふっかけてきたのだろう。

 
宝貝の入ったショール         ショ-ルをまとったトントンさん

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