ミャンマー旅行記
17日目 レイトゥーチン族の村訪問
今日は蜘蛛の巣状の刺青で知られるレイトゥーチン族の村を訪れる。
8時ホテルを出発、船着場のあるジェティーへ向かう。今日は珍しく曇っている。10分ほど走るとバングラデシュから来たイスラム教徒の村に出た。牛を殺すイスラム教徒は、牛を殺さないアラカン州の仏教徒に嫌われているので町から離れたところに住んでいるのである。
イスラム教徒の村
イスラム教徒は怖いと思っている人が多いが、大部分の人は温和で親切だ。
イスラム教徒の村人
8時20分ジェディに到着、観光船に乗る。川に少女が水を汲みに来ていた。水汲みは大事な日課だ。
観光船 水を運ぶ少女
8時25分出発、岸には衣類や野菜を洗っている女性の姿が見える。
洗濯する女性
レーニュ川は周囲が林や山なので眺めが良い。川岸で白い服を着た男たちが丸太を切ったり、荷物を運んでいた。刑務所の服役者たちだという。このあたりは道がないので塀の中に閉じ込めなくても逃げられないのだ。
レーニュ川の川岸(拡大)
竹の筏が下ってくる。竹の数は1万本以上ありそうだ。筏の先では男たちが川底を押して方向を変えている。
竹の筏 川底を押す男たち
山肌が白くなっている。竹林を切った跡だ。竹を崖から突き落としている男も見える。かなり危険な仕事だ。
竹林を切った跡 竹を落とす男
しばらく進むと竹の集積場があった。数万本の竹が集められている。
竹の集積場(拡大)
11時40分シンケー村に到着した。この村には80世帯400人のレイトゥーチン族が住んでいる。竹の豊富な場所だけに家の周りは竹だらけだ。
レイトゥーチン族の家
庭先で2人の女性が米を搗いていた。杵の付いた棒を足で踏んで先が上がったとき足を離すと杵が落ちて米が搗かれるのである。隣の家では毛糸を紡いでいた。
米を搗く女性 毛糸を紡ぐ女性
道端の家にかなり年配の女性がいた。百歳以上だという。足が悪くなっているが1人暮らしをしている。高床式の家ではさぞ不便なことだろう。顔を見ると蜘蛛巣状の刺青をしていた。
100歳以上というおばあさん(拡大)
蜘蛛の巣状の刺青をしている人は高齢者だけだと思っていたら50歳くらいの人でも刺青をしている人がいた。お願いして写真を撮らせてもらう。
若い女性に民族衣装を着てもらう。さすがにこの年代の人はだれも刺青をしていない。
民族衣装(拡大)
このあと船に乗って1時間ほど引き返しチーチャン村で下船する。ここにもレイトゥーチン族の人が住んでいる。
チーチャン村 民家
この村の刺青はシンケー村よりもはっきりしている。
村の奥に寺院があった。この寺院の建物は田舎には珍しくしっかりした造りになっている。
寺院
ジェティーに戻るとちょうど渡し舟が港に着くところであった。動力を用いず人と風の力だけで動かしている。
渡し舟(拡大)
ホテルでチーチャン村でもらったココヤシの実の汁を飲む。普段ココヤシの実は中の殻の部分しか見ていないのでこれがココヤシの実と思いがちであるが、実際には外側に厚い皮があり直径25cm以上もある大きな実である。ホテルの従業員がシャン族の民族衣装を着ていたので写真を撮らせてもらう。ミャンマーにはたくさんの民族があるが民族衣装をなかなか見ることができない。
ココヤシの実 シャン族民族衣装(拡大)
ホテル近くの丘で仏像が発掘されたというので見に行く。丘に登るとレンガ造りの塚が開けられて中に2体の仏像が並んでいた。しかし1体はまるで最近造ったコンクリートの仏像のように見える。
発掘した遺跡 仏像
近よってよく見ると仏像の表面にグラインダーをかけてあった。これでは数百年前の貴重な仏像といってもほとんど価値がなくなってしまう。惜しいことである。ミャンマーには古いものをそのまま残しておこうという考えがないのだろうか。