ミャンマー旅行記

15日目 チン族の村訪問

 今日はカミチン族、ムルチン族、テッチン族の村を訪問する。

 8時ホテルを出発、港から木造船に乗ってカミチン族の村に向かう。この船も遅い。辺境を旅するには気が長くないと駄目だ。

 
港                   木造船

 引き潮なので川の水位が下がり網が姿を現している。網を引き潮の時に仕掛け上げ潮のときに入った魚を引き潮のときに捕るのである。


 荷物を運ぶ小舟や竹の筏も見える。長閑な風景だ。

 
小舟            竹の筏

 1時間半ほどしてピャーレ村に到着した。この村にはシャン族が住んでいる。


ピャーレ村

 道端で鍛冶屋が刀を造っていた。ミャンマーの田舎では刀が必需品だ。

 
鍛冶屋と刀

 この村の家も高床式で壁は編んだ竹で屋根はヤシの葉で葺いてある。

 
民家(拡大)                 村の人

 畑を歩いていると鶴がいた。近くによっても逃げない。村の人たちは鶴がいても全然気にとめない。


鶴(拡大)

 しばらく歩くとラオシチャレ村に到着した。ここにはカミチン族が住んでいる。道が凸凹で気をつけないと躓いてしまうが、尼さんたちが頭に荷物を載せて平気で歩いている。

 
ラオシチャレ村              尼さん

 カミチン族の家も高床式でこれまでの村と特に変わりはない。


カミチン族の家(拡大)

 機織りをしている人がいたので見せてもらう。模様になるように縦糸を数えて間に横糸入れていくのだがなかなか根気の要る仕事である。

 
機織りをする女性          布の模様

 村長の奥さんに民族衣装を着てもらい写真を撮る。民族衣装がどんどん流出している現在、こういう写真を撮れるのも今のうちだ。


民族衣装(拡大) 

 庭先でヤシの葉を揃えて縫い付けていた。屋根の材料を作っているのだ。ヤシの葉の屋根は毎年雨季の前に取り替えなければならない。

 
ヤシの葉を束ねる人           ヤシの葉

 既に束ね終わって乾燥させている家もある。新しい葉は緑色だが乾燥が進むと茶色くなってくる。


乾燥中の葉

 ヤシの葉は水辺に生えるタニヤシの葉を用いる。タニヤシの実の汁は飲めるが飲むと酔っ払うという。

 
タニヤシ          タニヤシの花

 道端でビンロウの実を売っていた。2つに割ると厚い皮の中に薄紫色の実が入っていた。


ビンロウの実

 村の奥に寺院があった。ミャンマーの田舎の寺は質素な建物が多い。

 
寺院               仏像

 ミャッウーに戻りモエチェリーに行って昼食をとる。予約しておいたのだが着いてから作り出したのでまた長く待たされてしまった。


モエチェリー

 食後ジープに乗って近くのムルチン族の村を訪れる。途中木に飲み込まれてしまったお堂があった。


木に飲み込まれたお堂

 10分ほどで村に到着、村の中を歩いていると酒を造っている家があった。米を炊いて冷ましえから壷に入れ麹を入れて発酵させたあと蒸留するもので、壷1個からビン5本の酒ができる。残りのご飯は豚の餌にする。壷1個に米代が500チャットかかり、ビン1本150チャットなので燃料費を0としても250チャット(30円)の利益しか出ない。

 
ムルチン族の民家(拡大)           酒造り

 竹を編んでいる人がいた。1日1枚編めて1000チャット(120円)になる。編んだ竹は壁やござに使われる


竹を編む人

 毛糸の布を織っている人がいた。屑毛糸を1.6kg1500チャットで買ってきて色の近いものを選んで結んで布を織るのである。織りあがった布を見ると色が不ぞろいで結び目があったりしてかえって味わいのある布になっている。

 
屑毛糸から選別する人           屑毛糸を編む人

 大きな籠に米が蓄えられていた。1年分あるという。米は1日分ずつ脱穀して使う。


 次にテッチン族の村を訪ねる。村に入ると女の人が濁った水溜りの水を汲んでいた。この水を飲み水に使うのだ。よく病気が流行らないもんだ。


溜池

 村の中の道を歩いていくと手に傷をつけた女性とすれ違った。赤い色の刺青の跡で体の9箇所に入れるという。12年前から入れ始め今は7箇所入れてあり舌にも入れてあるという。背中の刺青はパゴダの形になっている。刺青を入れた後は肉や油を食べてはならないが、悪霊を追い払い病気を治す力を身に付けることができるという。

 
額の刺青          腕の刺青

 さらに歩いていくとおばあさんが並んで座っていた。見ると皆耳に大きな耳輪を入れている。75歳から85歳のおばあさんで、昔は皆が大きな耳輪をつけていたという。民族衣装を持っているかと聞くと残念ながらだれも持っていなかった。中年以下の人は民族衣装を持っていないし耳輪もしていない。テッチン族の伝統が今消えつきようとしている。

 
大きな耳輪を入れたテッチン族のおばあさん(拡大)

 ホテルに戻った後夕日を眺めにホテルの裏山に登る。


ホテルの裏山

 頂上にはパゴダがありその手前に小さな祠があった。中を覗くと古い石仏が祀られていた。

 
祠            石仏

 パgダの脇に古い仏頭が置かれていた。最近仏像が発掘されたが首の部分で折れていたので仏頭だけここに置いて胴の部分は修復作業を行っているという。ミャッウーには素晴らしい仏像がまだたくさん残っている。


発掘された仏頭

 この山はこのあたりで一番高いのでアラカン王国の遺跡を眺めることができる。夕日の前のパゴダのシルエットはなかなか幻想的であった。


夕日(拡大)

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