ボルネオ旅行記
4月27日 クダットからコタ・キナバルへ
4時ころから雄鶏が鳴きだし、よその家の雄鶏と競争してなき続けるのでのどかさを通り越してうるさいくらいだ。虫がいるかもしれないと思って6時に起きて電灯の周り調べてみたが残念ながら見つからなかった。ボルネオでも豊かな自然が残っているのはキナバル山の周辺だけだ。
7時ころになると子供たちが出てきた。自動車で学校に送ってもらうのだ。ボルネオ人は南方系の顔をしていると思っていたが日本人とあまり変らない顔をしている。小さい頃は蒙古班があり、民族衣装は中国の少数民族と似ていて中国の方から渡ってきた民族であることを示している。
小学生
ロッジの隣にあるロングハウスを訪れる。中では一日の仕事の初めとして刀を研ぐ男やお土産用の帯を追っている女が見られた。
刀研ぎ 帯作り
8時から朝食をとる。メニューはバナナ、タピオカ、パンの油揚げだった。
朝食
売店に民族衣装が置いてあったので値段を聞いたら600リンギット(18,000円)というのであきらめた。中国だったら同程度のものが4分の1以下で買える。ボルネオは物価が高い。
民族衣装
8時55分に出発、国道から未舗装の横道に入って2分ほど走るとスマングカップ村に到着した。この村では村中で銅鑼作りをしている。直径2mもある大きな銅鑼も置いてあったが12,000リンギット(36万円)という。お祭の時に使うそうだが叩くと腹を揺るがすような重低音の響きが残った。
スマングカップ村 工房
早速工房を見学する。ドラは鉄の板に字を刻んだ後で中心部を半球状に叩き出し、周囲に輪のような鉄の板を溶接する。この輪をつけることにより深みのある音になる。
銅鑼作り
最後に黒く塗り音を確かめてから出荷する。大きな銅鑼1セット(6個)と小さな銅鑼1セット(8個)を作るのに2人がかりで4日かかるが860リンギット(26,000円)で売れるというから他の仕事と比べると悪くはない。
試し打ち
直径2mもある巨大な銅鑼が飾ってあった。お祭りの時に使うそうで値段は12,000リンギット(36万円)とのことであった。叩いてみると体が揺れるような重低音の響きが残った。
大銅鑼
1時間ほど見物したあと今度は蜂蜜つくりのコンビサウ村を訪問する。客がめったに来ないのに入り口の売店には大勢の女性がいる。ここで暇つぶしをしているのだろう。500cc入りのペットボトルに入れた蜂蜜が8リンギット。
10時35分発、道端で蜂蜜を売っている。アブラヤシの林が続く。
ゴンビサウ村 蜂蜜売り場
蜂蜜は村の外で採っているが、村の中にも観光用の巣箱が30個置いてあって蜂蜜採りを見せてもらえる。巣箱を開けるときはヤシの実の殻を燃やした煙を巣箱に吹きかけると蜂は逃げてしまうので素手で蜜の詰まった枠を取り出すことができる。枠の3分の2くらいには蜜が詰まっていて3分の1くらいには幼虫が入っている。巣を切り取って食べさしてもらう。甘い蜜が口の中に広がる。
巣箱 開けた巣 蜜と幼虫
10時35分発、道端には蜂蜜を売っている露店が見える。延々と続く油ヤシの林の中を走り、12時5分コタマルルドゥーの町に到着した。この町も漢字の看板をつけた2階建てのコンクリートの家が並んでいてほかの町と同じに見える。
油ヤシの林
この町で昼食をとった後しばらく走ると田んぼの傍にたくさんのサギがいた。
田んぼ サギの群れ
大きな川を渡るとコタ・ベルードの町を通過し、坂道を登って350mの峠を越すとコタ・キナバルに入った。ホテルに行く前にメンカボン川の水上集落を見物する。ここには海の民バジャウ族が5000人生活している。水上に幅1mくらいの桟橋をつけそこから各家に幅50cmくらいの橋でつないでいる。
水上集落 桟橋
どの家も質素で中には今にも崩れそうに傾いている家もある。家の前では洗濯をしたり網の手入れをしている姿が見られる。水は黒く濁って汚いが子供たちは平気で泳いでいる。
民家 子供たち
近くの田んぼでは水牛がのんびり草を食んでいた。
水牛
17時50分最初の日に泊まったシャングリラ・ホテルに到着した。夕食をとるため1階に下りるとホテル前の通りが夕焼けに染まっていてきれいだった。