ボルネオ旅行記
5月2日 コタキナバル観光後成田へ
今日は夕方までフリータイムになっているのでサバ博物館を見学することにした。博物館の開館が9時からなので朝食後はホテルの庭で花の写真を撮ったりして過ごす。
ホテルの庭
花びらの先をハサミで切ったようなハマユウがたくさん咲いていた。品種改良をして作ったのだろうが日本では見られない変わった花だ。ホテルの庭には雀くらいの大きさの小鳥がたくさんいる。くちばしの形から文鳥の仲間なのだろう。
ハマユウ 文鳥に似た小鳥
海辺に出るとキナバル山がビル街の上に見えた。朝は逆光なので夕日に赤く染まる姿を撮ってみたいものだ。水際に黒鵜がいた。水面に顔をチョンとつっこんで顔を出したときには小魚をくわえていた。なかなかの早業だ。近づいて魚を加えた瞬間の写真を撮ろうとしたが50mくらい先まで飛んでまた餌を探す。再び近づくとまた飛んでしまう。水面を見つめているようでも絶えずこちらを警戒しているのだ。
キナバル山 黒鵜
9時になったのでタクシーに乗ってサバ博物館に行く。代金は12リンギット(360円)だった。本館は3階建ての近代的な建物で館内にはカメラを持ち込めないのが残念だ。1階には先住民族の民族衣装や狩猟の道具、農具、生活用品、刀、首狩りで切った頭蓋骨、花嫁を運ぶフネ型の輿、銀のアクセサリーなどが展示されている。またタイムトンネルというコーナーがあり石器時代からの発掘賓が並べられている。
2階には自然史コーナーがあり、サイやジュゴン、大蛇、ワニ、大トカゲなどの大型動物の標本からサイチョウやカワセミなどの鳥や蝶やカブトムシなどの標本が展示されている。その隣には心中の容器や陶器の壷が並んだコーナーがある。
3階には政府の要人が行事に参加したときの写真がたくさん並んでいる。全体としては建物の割りに展示物が少なくこれといった目玉になるもののない物足りない感じのする展示であった。
サバ博物館本館
本館の前の下方にある蓮池の周りや斜面にはサバ州に住んでいる代表的な民族の伝統的な住居を移築した展示場があり、こちらのほうはなかなか見応えがあった。
蓮池
ボンギー族の家はヤシの葉葺きの屋根、竹の壁と床で風通しよく造られている。
ボンギー族の家
ルングス族のロングハウスはクダットで泊まったロングハウスと同じ造りで、クダットのロングハウスが忠実に再現されていることがわかる。
ルングス族のロングハウス
ムルト族のロングハウスの屋根や壁や床はルングス族のロングハウスと同じ造りであるが、横幅があって中が広々している。
ムルト族のロングハウス
ビサヤ族の家は細い丸太を壁に使っている。
ビサヤ族の家
ロトゥード族の家
ロトゥード族の家
中国系農民の家は木造の平屋で高床式でなく土間になっている。玄関には漢字を書いた板をつけている。
中国人農民の家 炊事場
バジャウ族の家は広く、中には色をつけた布が張られほかの民族の家より豊かな漢字を受ける。
バジャウ族の家
ブルネイ族の家は板張りのしっかりした家で内部は洋風の造りになっている。
ブルネイ族の家 ブルネイ族の老人
伝統家屋の展示場の端につり橋があり、その先が植物園になっている。ここにはヤシや芭蕉などマレーシアの植物を植えた林のほか自然の山を利用した遊歩道がありジャングルウォークの雰囲気を味わえる。
つり橋 ヤシ林
空腹になったので見学を終えた後構内にあるカフェテラスで焼きソバを食べたら1リンギット(30円)ですんだ。
この後州立モスクまで歩いていく。このモスクには高さ40m、直径21mの金のモザイク貼りのドームと高さ62mのミナレットがあり、サバ州で最も美しい建物の1つとされている。入り口で長い灰色のコートを貸り、靴と靴下を脱いで中に入る。礼拝堂は2階にあり3階の女性用の礼拝堂と合わせて6000人収容できるという。1階には多目的ホールがあり現在コーランの学校に用いられている。見学を終えたとき寄付を求められたので5リンギット(150円)を渡したら満足そうな顔をしていたので十分な額だったのだろう。
州立モスク 礼拝所
ついで近くにあるマーケットに行ったが開いていなかったのでホテルに引き返すことにした。ガイドブックにタクシーはホテルの前などでないとつかまえられないと書いてあったが、空のタクシーに手を上げたら停まってくれた。料金は今度も12リンギット(360円)だった。
ホテルの部屋で休んでいるとフロントから電話がきてレートチェックアウトになっていないと部屋を出されてしまった。今日は18時までホテルにいられるはずなのだが、現地旅行社の手配に手落ちがあったのだ。仕方がないのでホテルの庭をぶらついたりロビーに座ったりして時間を過ごす。
ロビーにいると近くから賑やかな銅鑼の音が聞こえてきた。団体客が到着すると従業員が銅鑼を鳴らしムルト族の踊りをして出迎えているのだ。
銅鑼の出迎え ムルト族の踊り ムルト族の民族衣装
現地旅行社の日本人ガイドに迎えられて海鮮料理のレストランに行く。水槽にいろいろな魚が泳いでいて食べたい魚を料理してもらうようになっているが、思わずかわいそうだなと言ったら鶏肉をバナナで包んだ料理を注文してくれた。微妙な味付けがしてあってこれまで食べた鶏肉料理の中で一番おいしかった。
鶏肉のバナナの葉包み
食事の間に民族舞踊が始まった。ダンサーが民族衣装を次々取り替えて踊ってくれるので食事をそっちのけで写真を撮る。今回の旅では民族衣装の写真をたくさん撮りたかったのだが、お祭りの日かショーでないと民族衣装を見られないのは残念だ。
民族舞踊
最後にムルト族の踊りが始まった。ムルト族の男は頭に羽飾りをつけふんどし姿でもっとも野性的な姿である。
ムルト族 バンブーダンス
このあと空港に向かい0時30分発のマレーシア航空MH080便に乗る。機内は日本人だらけだ。満席に近かったがチェックインが1番目だったためかエコノミー席の1番前の通路側の席で隣の窓側の席が開いていた。チェックインするのは早く行くに限る。離陸後30分ほどで機内食が運ばれた。先ほど腹いっぱい食べたのにパン以外は皆食べてしまった。
機内食
この後機内灯が消され仮眠をとる。ほとんど眠っていないと思ったがすぐ機内灯がついて時計を見ると5時になっていたので眠っていたようだ。6時18分成田空港に着陸、12日間のボルネオ旅行は無事終わった。
今回の旅は少数民族の写真をとったり珍しい花や虫の写真を撮ったりしようと大きな期待をもって出かけたのだが、民族衣装は踊りのショーでしか見ることができず、花や虫も少なく期待はずれであった。またガイドが大はずれで満足な説明もできず訪問地もありふれた場所ばかりでわざわざ個人旅行をした意味のない旅になってしまった。
ボルネオにはキナバル山やサラワク州など今回訪れなかった観光地がたくさん残っている。今回の旅に懲りずにもう1回時期を選んで訪問したいと思っている。