アンコールワット旅行記

5日目 トンレサップ湖、タ・プローム、タ・ケウ、プノン・パケン観光

 8時30分ホテルを出発トンレサップ湖に向かう。トンレサップのトンは湖、レサップは塩辛くないという意味で、雨季には琵琶湖の10倍、乾季には3倍の面積をもつ東南アジア最大の淡水湖である。メコン川とシェムリアップ川の水が流れ込んでいて200種以上の魚が棲み鯰の仲間だけでも12種いる。漁獲量は世界一で、かっては1平方キロメートルあたり1000トンの漁獲量があったが内戦時の乱獲で300トンに落ちた。しかしこの漁獲量でも1平方キロメートルあたりの漁獲量で世界一である。

 
沿道の風景

 1時間ほど走ると船着場に到着、観光船に乗り込み水路を進む。


観光船

 湖岸には高床式の家や水上生活者の家が見える。渇水期には水のある場所に移動して生活する。

 
高床式の家           水上生活者の家

 三角帽子をかぶっている舟に乗ってる人をよく見かける。この人たちはベトナム人でトンレサップ湖にはベトナム人が大勢住んでいる。


ベトナム人

 水路に沿って20分ほど進むと湖の中に出た。漁師が漁をしていたが、網にかかった魚は小さい。ポルポト時代の乱獲で大きな魚がいなくなってしまったのだ。


漁師

 10分ほど停泊したあと水路に引き換えし途中の私設の水族館で下船する。ここには2,3歳のワニや数十種の魚が展示されていた。ガイドのヴィエサナーさんも2,3歳のワニを数十頭飼っていて大きくなったら売って金持ちになるんだと楽しみにしている。エレファントフィッシュという魚がいたが1kgで10〜15ドルもするという。カンボジア人の月収が50ドル程度であることを考えるときわめて高価な魚である。 

 
ワニ           エレファント・フィッシュ

 水族館の周りにはマングローブの木が茂り、川との境目には水上の住宅が並んでいる。

 
マングローブ         水上住宅

 このあたりの住宅はしっかりした家が多い。どの家にもハンモックがあり、揺らすと風が当たるためか大人も子供もぶらぶら揺らしながらくつろでいる。水路の水はひどく汚れているが子供たちは泳いだりたらい舟に乗ったりして遊んでいる。

  
民家          たらい舟で遊ぶ子供

 このあとシェムリアップに戻りサムヘップレストランで昼食をとる。メニューはココナツカレー、かぼちゃのプリンであった。あいかわらず周りは日本人ばかりだ。


サムヘップ・レストラン 

 食後オールドマーケットを見物する。土産物屋に日本語のできる少女がいてあまりに可愛いので要らない物まで買ってしまった。少女に可愛いと言ったらそばにいた中年の女性がにこにこしていた。自分の娘が誉められてよほど嬉しかったのだろう。

 このあとアンコール保存管理事務所を見学する。アンコール保存管理事務所は盗難から守るため遺跡の彫刻を運んできて保管しているもので将来はシェムリアップの博物館に収納することになっている。庭には各地の遺跡から運ばれた彫刻が多数並べられている。

 
金剛力士像            千リンガ

 
阿修羅             獅子

 このあとシェムリアップ川の岸辺に出て水祭りのペーロン競争を見物する。ちょうどレース前の挨拶が行われているときで大勢の見物人がレースの開始を待っている。

 
象の像の上で見物する子供            見物人 

 長い長い挨拶が終わったあと女の人の奇声があってやっとペーロンがやってきた。やっとレースが始まったのかと思ったら、全然力をいれて漕いでいない。どうやらスタ−トラインへ移動しているらしい。それにTシャツを着て野球帽を被っているのでペーロンレースの雰囲気がない。

 ペーロンが通り過ぎたあとタライ舟レースが始まった。タライの前で櫂を左右に漕いでいるだけだがが結構速く進んでいる。簡単そうに見えるがかなりのテクニックが要るのだろう。

 
ペーロン            タライ舟レース

 観客の後ろには食べ物屋の店が並んでいる。食べることもお祭りの楽しみの1つだ。竹筒ご飯が売られていた。食べてみたかったが毎回食いして腹の周りがだぶだぶしてきたのであきらめた。

 
食べ物屋          竹筒ご飯

 ペーロンレースの見物はあきらめてタ・ブロームを訪れる。タ・ブロームは1186年にジャヤバルマン7世が母の供養のために建てた仏教寺院で、最低限の修復しかほどこしていないことから発見当時の姿がわかると観光客の人気を呼んでいる。建物にはガジュマルの1種のスポンという木の根がからんでいるが、これらの木の樹齢は300年から400年だという。


スポンの根に覆われた建物(拡大)

 スポンは初めは建物の上で育つが、成長すると下に根をおろして石の間に根を入れこみ太くなっていく。このため石が緩んで建物が崩れてしまう。

 
石の間に入りこんだ根          根に覆われた建物

 建物は崩れそうだが砂岩の彫刻はきれいに残っている。

 
砂岩の彫刻

 祠堂の壁にたくさんの穴が開いている。ここに宝石が嵌めこまれていたという。


壁の穴

 観光を終えて外に出たあと振り返ると門が今にも崩れそうである。知らぬが仏で通り過ぎてしまったがあとでぞっとした。


西門

 このあと近くのタ・ケウ寺院を訪れる。この寺院は10世紀末から11世紀にかけてジャヤヴァルマン5世らによって造られたヒンズー寺院で、王の急死によって未完のまま残された。このためほとんど彫刻が施されていない。


タ・ケウ寺院(拡大)

 次にチャウ・サイ・テヴォダを訪れる。この寺院は12世紀前半にスーリヤ・ヴァルマン2世が造ったヒンズー寺院で現在修復工事中である。


チャウ・サイ・テボダ(拡大)

 チャウサイテボダのそばにトマノンがある。この寺院もスーリヤ・ヴァルマン2世が造ったヒンズー寺院でこちらは修復工事が完了している。


トマノン(拡大)

 最後にプノン・バケン山に登り夕日を眺める。岩だらけの急な坂道を5分ほど登ると山の頂上に出た。頂上の西側にはヤショーヴァルマン1世が造ったプノン・バケンというヒンズー寺院がありこのうえから夕日を眺めようと急な階段を登ってテラスに出る。


プノン・バケン(拡大)

 テラスの上は夕日を見に来た観光客で一杯である。しかし地平線の上に厚く雲がかかっていて夕日が沈むところは見られなかった。

 
夕日          夕日を眺める観光客

 夕日を見た後は一刻も早く山を降りなければならない。暗くなると足場の悪い急な坂道を下るのは危険なのだ。


山を下る観光客

 このあとホテルの前にある新蓮花レストランに行き中華料理を食べる。量が少なく不満の声があがったがお代わり自由ということで後から出てきた皿が最初の皿より大盛りで今度は食べきれなくなった。


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